
コーエーテクモ、カプコンとの特許侵害訴訟で一部勝訴と発表…『真・三國無双』と『戦国無双』シリーズにおける特許侵害をめぐる訴訟(控訴審)で
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この訴訟は、2014 年7月4日、カプコンより当社製品が2件の特許権を侵害するとして、大阪地方裁判所に提訴した事件(2014年(ワ)第 6163 号)の判決内容を不服としたカプコンが2017年12月27日付で知的財産高等裁判所に控訴した件(2020年(ネ)第 10006 号)となる。
カプコンは、『真・三國無双』シリーズ、『戦国無双』シリーズなどが特許第 3350773号(以下「A 特許」)を、『零』シリーズが特許第 3295771 号(以下「B 特許」)をそれぞれ侵害するとして、9億8323万1115円(内訳:A 特許に関する請求額8億9123万111 円、B 特許に関する請求額 4700 万円、弁護士費用等に関する請求額 4500 万円)の損害賠償等を請求していた。
本日、知的財産高等裁判所第3部(裁判長:鶴岡稔彦判事)は、A 特許に関してコーエーテクモの主張を一部認め、コーエーテクモ製品の一部を非侵害と判断した一方、非侵害と判断されなかった残余のコーエーテクモの製品については、損害賠償請求額の一部にあたる約1億4300万円の支払をコーエーテクモに命じる判決を言い渡したという。
今回の判決において、当社製品の一部について非侵害の判断がなされたことは、特許法の主旨に沿った良識ある判断であり、かつ当社の主張が正当なものであったことが裁判所によっても認められたものとした。他方、コーエーテクモの主張が認められなかった点については、「甚だ遺憾」とし、判決内容を十分に精査したうえで、今後の対応を検討する考え。
なお、今回の判決が2020年3月期のグループの業績に与える影響はない。また、A 特許、B 特許ともに、既に存続期間の満了により権利が消滅しており、今後のコーエーテクモの製品の開発及び販売に影響を及ぼすことはないとのこと。
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企業情報(株式会社コーエーテクモゲームス)
会社名 | 株式会社コーエーテクモゲームス |
---|---|
URL | http://www.koeitecmo.co.jp/ |
設立 | 1978年7月 |
代表者 | 襟川 恵子/襟川 陽一 |
決算期 | 3月 |
直近業績 | 売上高309億2400万円、経常利益155億2300万円、最終利益18億2000万円(2019年3月期) |
上場区分 | 非上場 |
証券コード |

企業情報(株式会社カプコン)
会社名 | 株式会社カプコン |
---|---|
URL | http://www.capcom.co.jp/ |
設立 | 1983年6月 |
代表者 | 辻本春弘 |
決算期 | 3月 |
直近業績 | 売上高815億9100万円、営業利益228億2700万円、経常利益229億5700万円、最終利益159億4900万円(2020年3月期) |
上場区分 | 東証一部 |
証券コード | 9697 |

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