
カヤック、19年12月期は過去最高売上も赤字幅拡大 10~12月は最高売上&黒字転換と足元好転
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同社では、過去最高の売上高となった一方、外注費の増加や新領域への投資を継続したことで2期連続の赤字になった、としている。年末にかけてゲーム売上が伸びたことで、第4四半期は6四半期ぶりの黒字になったという。売上高も四半期ベースで過去最高になったそうだ。
① クライアントワーク
新しい技術とアイデアに挑戦し、クライアントとその先にいるユーザーに新しい体験を提供することで、クライアントのマーケティング及びブランディングに資する広告を提供している。スマートフォンの普及や新しい技術の出現を背景に、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件の増加がみられている。強みであるクリエイティブに特化したミュージアム関連サービスもご好評を頂いている。この結果、クライアントワーク関連の売上高は、21億0100万円(同15.2%増)となった。
② ソーシャルゲーム
「ぼくらの甲子園!ポケット」、「キン肉マン マッスルショット」、「進撃の巨人 TACTICS」、「クロス×ロゴス」がソーシャルゲームの売上高の大部分を占めている。「ぼくらの甲子園!ポケット」と「キン肉マン マッスルショット」はプロダクト・ライフサイクルの後期に入りつつあるものの、コアなユーザーを抱え、効果的なイベント施策を講じることで、売上は底堅く推移している。一方で、2019年にリリースした新規タイトルについては、当初の想定よりも弱含みで推移したことから、運営体制の見直しに着手している。この結果、ソーシャルゲーム関連の売上高は、23億3200万(同0.9%増)となった。
③ Lobi
「Lobi」というスマートフォンゲームに特化したコミュニティ事業を進めている。「Lobi」と連携するゲームタイトル数の増加とコミュニティが求める機能の拡充により、ユーザー数の拡大を目指している。併せて「Lobi」の強みであるコミュニティやユーザーにより焦点を当てた収益構造への転換を図っている。 esports市場の拡大にともない、「Lobi Tournament」を用いた大会開催数も2019年に大きく増加している。この結果、Lobi関連の売上高は、4億4400万円(同2.6%増)となった。
④ その他サービス
ウェディングプランナーとユーザーをつなぐブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」、esportsイベントの企画・運営からesports専門メディアの運営等を行う「esports事業」が着実に成長を続けている。また、地域を軸とした移住スカウトサービス「SMOUT」、コミュニティ通貨サービス「まちのコイン」等、地域創生に関する新規サービスの開発及び投資を積極的に行っている。この結果、その他サービス関連の売上高は、15億0400万円(同20.4%増)となった。
続く2020年12月期は、売上高71億円(前期比11.2%増)、営業利益2億円(黒字転換)、経常利益1億5000万円(黒字転換)、最終利益7000万円(黒字転換)を見込む。

あわせて読みたい( 19年10-12月決算・カヤック )
企業情報(株式会社カヤック)
会社名 | 株式会社カヤック |
---|---|
URL | http://www.kayac.com/ |
設立 | 2005年1月 |
代表者 | 柳澤大輔/貝畑政徳/久場智喜 |
決算期 | 12月 |
直近業績 | 売上高58億1600万円、営業損益3億9100万円の赤字、経常損益3億4700万円の赤字、最終損益2億5300万円の赤字(2018年12月期) |
上場区分 | 東証マザーズ |
証券コード | 3904 |

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