
BOI、3月中間は『ミトラスフィア』減収で営業益大幅減 開発費先行する"保守的"な方針も影響 新作RPG2タイトルを開発中

バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>は、4月28日、3月中間期の決算を発表するとともに、決算説明資料を公開した。発表した決算は、売上高16億4900万円(前年同期比で29.8%減)、営業利益6300万円(同82.9%減)、経常利益5700万円(同84.1%減)、最終利益2800万円(同84.1%減)となった。前年同期は単体の数字であるため、あくまで比較は参考だが、売上と利益が大きく低下した。

売上高を見ていくと、主力のスマートフォンゲームの売上が低下した。『ミトラスフィア』が同46.1%減の5億8000万円と大きく落ち込んだことが主な要因だ。他方、『クリプトラクト』については同10.6%減の10億5000万円にとどまり、全体の収益を支えている。



営業利益は、82.9%減と大きく落ち込んだが、売上の低下に加えて、同社の"保守的"な方針の影響もある。新作ゲーム1タイトルと、新規サービス2本について試作から本開発フェーズに入っており、それらの開発費として、2億1500万円を先行して売上原価に計上を行したという。仮に開発費を資産計上していた場合、利益はここまで低くなることはなかったはずだ。


このほか、コスト削減にも取り組んだ。従業員の増加に伴い人件費は増えたものの、サーバー費用を33.2%減らして4300万円に、広告宣伝費を49.1%減らして1億9200万円にするなど効率化も行ったが、減収に伴い売上総利益の低下はカバーできなかった。


なお、気になる新作ゲームについては、自社IPで自社開発のタイトル2本を開発しており、そのうち1本は本開発に入った。新作は、あくまで「品質優先」だ。配信期限を設けてそれを優先すると、品質を下げてしまい、結果として、期待に満たない結果となってしまう。新作については、いまのところ、オリジナルタイトルでRPGであることのみ明かされている。追加の情報を期待したい。

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企業情報(株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI))
会社名 | 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI) |
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URL | http://www.boi.jp/ |
設立 | 2006年1月 |
代表者 | 樋口智裕 |
決算期 | |
直近業績 | 売上高50億5200万円、営業利益5億2700万円、経常利益5億900万円、最終利益3億6300万円(2018年9月期) |
上場区分 | 東証マザーズ |
証券コード |

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