
ユナイテッド、9月中間の営業益は108%増の54億円…メルカリ株売却とコンテンツ事業の採算改善で

投資先株式の売却を行ったことに加えて、コンテンツ事業の赤字幅が縮小したことが主な要因だ。

各セグメントの概況は、以下のとおりである。
① DXプラットフォーム事業
DXプラットフォーム事業は、オンラインプログラミング教育事業を運営するキラメックス、アプリ・システム開発事業を運営するブリューアス、及びユナイテッドのDXコンサルティング事業により構成されている。キラメックスを中心に事業成長を継続し、売上高12億3700万円(前年同期比57.5%増)と増収となった。一方、ブリューアスの事業拡大に向けた開発リソース追加等の先行投資を実施した結果、セグメント利益5700万円(前年同期比45.8%減)と減益となった。
② インベストメント事業
インベストメント事業は、シード/アーリーステージを中心としたベンチャー企業への投資を行っている。メルカリなど投資先の営業投資有価証券を売却したこと等の影響により、売上高56億0900万円(前年同期比33.4%増)、セグメント利益54億0200万円(前年同期比39.3%増)と増収増益となった。
③ アドテクノロジー事業
アドテクノロジー事業は、アプリ広告領域において、アプリ特化広告配信プラットフォーム『ADeals』、動画広告配信プラットフォーム『VidSpot』を提供し、ウェブ広告領域において、SSP『adstir』、DSP『Bypass』、アドネットワーク『HaiNa』を提供している。収益性重視の運営に移行したことにより、売上高29億5500万円(前年同期比13.4%減)と減収となったが、セグメント利益4億2900万円(前年同期比27.0%増)と増益となった。
④ コンテンツ事業
コンテンツ事業は、スマートフォン向けアプリやウェブサイトを通した様々なサービスを提供しており、フォッグ、インターナショナルスポーツマーケティング、トレイス及びユナイテッドが運営するスマートフォン向けゲームアプリにより構成されている。前期に実施した事業ポートフォリオの整理に伴い、非継続事業の営業赤字が縮小したため、売上高12億1200万円(前年同期比58.7%減)と減収となったものの、セグメント利益1億0600万円(前年同期はセグメント損失11億8200万円)と増加した。
2021年3月通期は、売上高163億円(前期比22.1%減)、営業利益53億円(同3.9%増)、経常利益53億円(同3.7%増)、最終利益36億円(同156.4%増)を見込む。これまで非開示だったが、今回、業績予想が発表となった。

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企業情報(ユナイテッド株式会社)
会社名 | ユナイテッド株式会社 |
---|---|
URL | http://united.jp/ |
設立 | 1998年2月 |
代表者 | 早川 与規/金子 陽三 |
決算期 | 3月 |
直近業績 | 売上高144億4400万円、営業利益16億4800万円、経常利益16億2600万円、最終利益8億4900万円(2018年3月期) |
上場区分 | 東証マザーズ |
証券コード | 2497 |

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