コーエーテクモ、24年3月期の家庭用ゲーム売上高は20%減の298億円…新作が売上減、『Rise of the Ronin』は開発力向上に貢献、ユーザーも高評価
コーエーテクモホールディングス<3635>は、この日(4月30日)、2024年3月期におけるパッケージゲームの売上高は前の期比20.5%減の298億6600万円だったことを明らかにした。新作タイトルの販売本数が目標に到達しないなど、新作の売上が減少した、と説明している。
地域別の販売本数を見ると、国内が18.0%減の242万本、北米が同23.5%減の218万本、欧州が同13.4%減の136万本、アジアが同39.2%減の1380万本だった。全地域で販売本数が減ったが、特に北米とアジアでの落ち込みが目立った。
この期においては、以下のタイトルを発売した。
・『マリーのアトリエ Remake ~ザールブルグの錬金術士~』:12万本
・『信長の野望・新生 with パワーアップキット』:18万本
・『Fate/Samurai Remnant』:41万本
・『Wo Long: Fallen Dynasty Complete Edition』
・『Rise of the Ronin』
・『Winning Post 10 2024』:6万本
新作シリーズタイトルは想定通りだったものの、大型タイトル2本が期待には到達しなかったそうだ。
トピックスとして『Rise of the Ronin』を取り上げた。同社初のAAAクラスのオープンワールドアクションRPGだが、開発や技術、マネジメントのレベルを引き上げたほか、ユーザーからの評価も高く、「仁王」シリーズを超える滑り出しになったとのこと。
アクションや戦闘、ビジュアル、ストーリー、ゲーム体験といった要素が評価された一方、グラフィックの品質とオープンワールドとしての新規性という部分で課題が残ったという。
3月にすでに発表となったが、大型タイトルをコンスタントに開発・透過する体制づくりとして「AAAスタジオ」を新設した。コーエーテクモ内のブランドの枠組みを超えて大型プロジェクトが始動しており、開発を進めているそうだ。
会社情報
- 会社名
- コーエーテクモホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3635