朝日放送GHD、24年3月期決算は最終損失8億5000万円と赤字転落の見通し…アニメ制作子会社SILVER LINK.の減損や海外の投資事業損失など響く

朝日放送グループホールディングス<9405>は、この日(5月1日)、2024年3月期連結業績予想の下方修正を行い、最終損失8億5000万円と前回予想の10億円の利益計上から赤字転落になる見通しであると発表した。

連結子会社でアニメ制作会社のSILVER LINK.の減損損失6億4000万円のほか、本社設備等の減損処理も実施し、減損損失7000万円を計上する。

これ以外に連結子会社の海外事業における投資事業損失3億6500万円、投資有価証券評価損8400万円、これ以外の減損損失9000万円も計上する見込み。

SILVER LINK.については、事業計画の見直しを行った結果、買収時に超過収益力を前提として計上していた「のれん」について減損処理を実施することにしたという。業績についても赤字傾向が続いていた(関連記事)。

 

他方、売上高は900億円と前回予想880億円から引き上げる。主力である放送・コンテンツ事業において、テレビスポット収入を主とする放送事業収入が増加したことや、アニメ関連の配分金が増加したことが主な要因だ。

ただし、営業利益は13億円から8億5000万円、経常利益も15億円から7億5000万円にそれぞれ減額した。新規事業の展開の遅れおよびコンテンツ事業における事業進捗の遅れなどが響く。

・売上高:900億円(前回予想880億円)
・営業利益:8億5000万円(同13億円)
・経常利益:7億5000万円(同15億円)
・最終損失:8億5000万円(同10億円の利益計上)

朝日放送グループホールディングス

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