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【ゲームアプリ調査隊】『モンスターストライク』7周年施策を分析。長期運営タイトルとして仕掛けたゲーム内外施策を探る(提供:Sp!cemart)

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スマートフォンゲームの日々の運用とその効果をリサーチし、ゲーム関連企業へマーケティングデータを提供するSp!cemart(スパイスマート)。ゲームアプリの運用情報をいつでもウォッチできる「Sp!cemartカレンダー」や、毎月発行しているレポートを提供している。

なかでもカレンダーは、セールスランキング上位のモバイルオンラインゲームのゲームシステム・運用施策をダッシュボード形式のWEBツールとして提供。ゲーム内プロモーション施策の効果測定やセールスランキングと運用効果の相関関係を時系列で分析できる。
 

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本連載記事ではSp!cemart協力のもと、カレンダー機能を用いた、ランキング上位タイトルの直近のゲーム内施策を分析。今回は、XFLAGの『モンスターストライク』周年施策をピックアップする。

   
(以下、Sp!cemartゲームアプリ調査隊より) 
 

【調査箇所】周年施策でダウンロードランキングも急上昇

 

■『モンスターストライク
提供:ミクシィ
リリース日:2013年9月27日
【調査箇所:2020年10月12日〜10月23日】

 

『モンスターストライク(以下、モンスト)』は、2020年で7周年を迎えました。思えば本作は、『パズル&ドラゴンズ』などと並び、スマートフォンゲーム黎明期から高い人気を維持し続けている長寿アプリの1つです。

2020年2月には、いま現在も盛り上がりを見せるアニメ「鬼滅の刃」とのコラボ施策をいち早く実施し、大きな成果を獲得しました(関連記事)。一方で直近の周年施策では、例年通り、ゲーム内外をはじめとるキャンペーンが盛大に行われ、TVCMもさまざまなバリエーションが放送されるなど、本作らしくプロモーション面にも力が入っていました。

セールスランキングはほぼTOP10内を推移している本作ですが、キャンペーン開始後は約10日にわたってTOP3を維持。またダウンロードランキングも右肩上がりになり、最高3位まで上昇していました。新規はもとより、休眠復帰ユーザーが一定数いたことがうかがえます。

そこで、本稿ではランキング推移とゲーム内施策を一覧で閲覧できる「Sp!cemartカレンダー」を用いり、『モンスト』7周年の施策を中心に深掘りしていきました。なお、今回は7周年キャンペーンの内容を紹介しますが、施策の数が非常に多かったため、公式サイトで区分されていた9つの施策カテゴリを参考にしたダイジェスト形式でまとめています。

 

【周年 - プロモ施策】7周年のテーマは「この指止まりやがれ」


2020年924日~1031 「この指とまりやがれ キャンペーン」実施
■ 2020105日~1018 「進撃の巨人×モンスト キャンペーン」実施
■ 2020103日~1010 The Ravens×モンスト キャンペーン」実施

一部、ゲーム内施策と連動したものもありますが、特設サイトからプロモーション・拡散につなげたキャンペーン施策を実施していたので、そこを抜粋して紹介していきます。

■ 2020924日~1031日
「この指とまりやがれ
キャンペーン」


7周年記念のテーマとも言える本キャンペーン。TVCMで巨大な指の出現と共に発せられた「この指止まりやがれ」というフレーズを耳にした方も多いのではないでしょうか。この巨大な指はピッツバーグ生まれ、ロサンゼルス育ちのペインター兼アーティスト「Matt Gondek(マットゴンデック)」氏による作品。彼の作品は香港、スウェーデン、ドイツ、パリ、ブラジルなど世界規模で販売されており、とても有名なクリエイターとのこと。

施策では、Matt Gondek氏がデザインした「7周年の指」のイラストを使用したTシャツ、キャップ、トートバッグが抽選で100〜300名に当たるキャンペーンが実施されました。

応募方法は2種類。1つ目は、特設サイト上に設置された「指グラフィックメーカー」を使って自作の”指”を作り、それをダウンロードしてTwitter、またはInstagramにハッシュタグを付けて投稿する方法。2つ目は、モンスト7周年感謝キャンペーン公式Instagramで配布中のオリジナルエフェクトを使用してリール動画を撮影し、ハッシュタグを付けてInstagramに投稿する方法です。

▲オリジナルの指グラフィックを作成できる、「指グラフィックメーカー」。用意された専用の枠内でボタンを押し、指や背景のデザインを選んだり、文字をドラッグで配置するだけで簡単に作成できました。完成品をダウンロードし、TwitterまたはInstagramに投稿すれば応募完了となります。アートな試みだけに、本機能の作り込みにも運営側の気合が感じられました。

■ 2020105日~1018日
「進撃の巨人×モンスト
キャンペーン」


7周年記念のタイミングで、人気漫画作品「進撃の巨人」とのコラボが実施されました。こちらもTVCMにおいて大々的に告知されていたキャンペーンの1つとなっており、先述の「指」が「進撃の巨人」に登場する巨人のものになっているクリエイティブなどが見受けられました。本コラボは既存ユーザーに対する盛り上りの形成だけではなく、新規・復帰ユーザーに対するフックにもなったと考えられます。

施策では、特定のクエストに出現するボスの討伐数を、全ユーザーで協力して増やす「巨人討伐祭」がとりわけ大きく取り上げられていました。対象のボスは「女型の巨人(目標1,000万体)」と「鎧の巨人(目標3,000万体)」で、一定数討伐するごとにガチャ用アイテム「トク玉」などが報酬として配布。

なお最終的な討伐数は前者が約915万体、後者が約1,600万体で、それぞれ最大目標は未達でしたが、実施時間が各1時間だったことを考慮すれば、十分な成果と言えるはずです。

さらに、対象のクエストクリア後にミッションからツイートをすると、抽選で「進撃の巨人」の漫画全巻セットが抽選で30名、シーズン1〜3のBlu-rayセットが抽選で5名に当たるキャンペーンも実施されていました。また、ガチャやクエストなどで獲得できた「進撃の巨人」のキャラ(全13種類)も目玉だったと言えるでしょう。

■ 2020103日~1010日
「The Ravens
×モンスト キャンペーン」


「kj」こと降谷建志氏が結成したバンド「The Ravens」と本作のコラボ。降谷氏は1997年に「Dragon Ash」でデビュー。フロントマンとしてバンドを牽引し、さまざまな音楽作品を発表したり、映画・ドラマなどで俳優としても活躍してきました。キャンペーンページによると、実は彼はモンストユーザーらしく、その影響でこのコラボが実現したものと思われます。

本コラボのキャンペーンページでは、降谷氏が本作のために書きおろした新曲「Golden Angel」が7周年記念の期間限定クエスト(共有と結束の大冒険)で使用されたことが大きく取り上げられていました。楽曲を使用したクエストは10月3日(土)10時〜10日(土)の23時59分までプレイ可能で、各ステージで楽曲のさまざまなパートを楽しめました。

 

【周年 - ゲーム内施策】新規・休眠はもとより既存に向けた恒例施策も


ここからはゲーム内施策について言及していきます。改めて説明することではありませんが、一度『モンスト』のマネタイズについて整理しておきましょう。主にマネタイズは、有償アイテムのオーブの販売です。ラインナップは以下の通り。

【オーブのラインナップ】
・オーブ1個(120円)<単価:120.00円/割引率:0.0%>
・オーブ4+無償2個(490円)<単価:81.67円/割引率:31.94%>
・オーブ8+無償6個(980円)<単価:70.00円/割引率:41.67%>
・オーブ18+無償15個(2,200円)<単価:66.67円/割引率:44.44%>
・オーブ32+無償28個(3,800円)<単価:63.33円/割引率:47.22%>
・オーブ41+無償41個(4,900円)<単価:59.76円/割引率:50.20%>
・オーブ83+無償97個(10,000円)<単価:55.56円/割引率:53.70%>

オーブの用途は、基本的にガチャと思っていいでしょう。ガチャでは、バトルに参加できるモンスター(キャラクター)が排出され、1回でオーブ5個(600円相当)、10連で50個(単価120円計算では6,000円相当)必要です。

なお、プレミアムガチャで★4キャラを獲得すると、その数だけホシ玉のカケラが手に入り、50個集まると★5以上排出確定のホシ玉ガチャが出現します。いわゆる、救済措置に該当する“天井施策”のひとつです。

【周年に関連したゲーム内施策】
■ 2020106日~2021131 爆絶感謝マルチガチャ&ゲーム内情報
■ 2020108日~1024 ゲリラの日
■ 2020105日~1019 人気投票ガチャ
■ 20201014日~1019 新限定キャラ 閻魔 初登場
■ 2020103日~106 弁財天&マナ獣神化

【調査箇所:2020年10月12日〜10月23日】※再掲


 ■ 2020106日~2021131日
爆絶感謝マルチガチャ&ゲーム内情報


表題の通り、「爆絶感謝マルチガチャ」を中心としたいくつかのゲーム内施策が実施されました。このガチャはノーリスクで最高レアのキャラを最大で4体も獲得できるものであり、既存・新規・復帰問わず、ユーザーをログインさせるうえでも非常に重要だったと考えられます。施策のメインはやはり「爆絶感謝マルチガチャ」です。特徴が多かったため、箇条書きでまとめました。

●109日から119日までにログインすることで
得られる「ニジ玉」1個を消費して回す

任意の属性を選択して回すと7体のキャラが
排出され、そのうち1体を選んで獲得できる

排出されたキャラは★6で、レベル・ステータスは最大の状態である

1人で回す「ソロ」か2人以上で回す「マルチ」を選択でき、
後者の場合は集まった人数分だけキャラを獲得可能
(マルチは近くで集まるか、フレンド限定でLINEを使う)

「マルチ」の方が獲得可能なキャラ数は増えますが、その場合はフレンドとの連携が必須となります。ユーザーの継続率を維持・向上させるうえではフレンドが重要な役割を果たすため、運営はこの施策をトリガーとしてユーザーにフレンドを作らせたり、連絡を取らせようとしたものと思われます。

■ 2020108日~1024
ゲリラの日


【概要】
2020年10月8日、16日、24日の3日間を対象として、「ゲリラの日」限定クエストを配信。さらに、この開催を記念して12種類の豪華賞品が当たる施策も実施されました。

具体的な施策では、先述の3日間、希少な強化素材などが報酬のクエスト「今日こそ戦型大強化!」が配信。ユーザーは3つのグループに振りわけられ、クエストは1日に2回、グループごとに決められた時間に配信されました。

なお、マルチプレイであれば異なるグループのクエストにも参加できたため、本施策はユーザー間のマルチプレイを促進することが主目的だったと考えられます。


▲ゲリラクエストの説明

またクエストをクリアすると、1日1回限定で豪華景品が抽選で当たるキャンペーンに応募できました(おそらくクエストをクリアするだけで抽選に応募できたものと思われる)。なお、各日1等の賞品は下記の通り。

●セイコーコラボ モンスト7周年
オリジナルウォッチ

●モンスト出張レストラン
(東京カレンダーで大人気の、予約が取りにくい名店の料理を家までお届け)

●モンストキャンピングカー
(モンスト7周年デザイン。メーカーはNUTS)

■ 2020105日~1019日
人気投票ガチャ


ユーザー投票で選ばれたキャラが排出対象となるガチャ。投票期間は約2週間で、投票対象は限定キャラを含む418体でした。ガチャの排出対象は、上位の100体。なおこの100体は投票結果の順位を参照して、6つのグループ(6つのガチャ)に20体ずつ振り分けられていました。


▲グループ分けの内訳。例えば「グループA」の排出対象は1位〜20位のキャラ、「グループB」のは1位、6位、11位……のキャラ、といった具合。人気投票上位に入ったキャラが欲しいなら、Aグループのガチャを回すことになります。

本ガチャの特徴は下記の通り。

特定の期間にログインすることで、1人1個だけ
得られた「ファン玉」を消費して回せた

●6つのグループ(ガチャ)から好きなものを1つ選択して回せた

●10連ガチャである

●レベル、ステータスが最大の★6キャラ1体確定、
付与される「わくわくの実」は特L確定

●確定枠以外で★5以上に当選した場合、
人気投票上位100位のキャラから選ばれる

任意の最高レアキャラ、しかも強化済みのものを無料で獲得できる大チャンスとあって、周年イベントのなかでもユーザーにとって嬉しい施策だったことは間違いないです。ちなみに「ファン玉」の配布期間とガチャの実施 期間は下記の通り。

●配布……10/24(土)4時 〜 11/24(火)3時59
●ガチャ…10/24(土)12時 〜 12/1(火)11時59分

▲上位5キャラ。1位の「エクスカリバー」は2020年の元旦に初登場したキャラで、その性能の高さが攻略サイトなどでも評判になっています。

■ 20201014日~1019日
新限定キャラ 閻魔 初登場


本作では大きなイベントの際に強力な新キャラが登場することが恒例となっており、このキャンペーンはその一環といえます。今回の対象は闇属性の「閻魔」。一般的には、地獄に君臨する恐ろしい存在として認識されている存在です。

10月16日(金)の12時から19日(月)11時59分まで実施されたガチャイベント「激獣神祭」において、「閻魔」を目玉キャラとしてピックアップ。キャンペーンサイトでは進化前の姿、進化後、神化後の姿や能力のほか、「使ってみた動画」などの公開や、壁紙を配布していました。

また、同キャラの登場を記念し、Twitterで参加できる「120分限定のくじ引き」が10月14日〜15日にかけて3回開催され、各回500名に当日中に賞品が当たりました(おそらくインスタントウィン)。

■ 2020年103日~10月6日
弁財天&マナ獣神化


本作では、しばしば特定キャラの「獣神化」が解禁されますが、7周年のタイミングで「弁財天」と「マナ」の2体がその対象となりました。本作はいまや数千種類のキャラを擁しており、そのなかからあえてこの機に取り上げられるということは、それだけ人気なのだと思われます。

「弁財天」と「マナ」に関しては、ガチャでのピックアップなどは確認できませんでした。ただしキャンペーンサイトでは能力紹介、使ってみた動画、スペシャルムービー、壁紙の配布など、2体の魅力を訴求するためのコンテンツが複数設けられていました。

また10月4日から6日には、スペシャルムービーをリツイートすると抽選でオリジナルグッズが当たるキャンペーンを実施。



これまでに紹介してきた施策を含め、本作はいたるところでSNSを活用しており、ユーザーによる情報の拡散にも余念がありません。

本作が高い人気を維持したまま7周年を迎えられた背景には、運営のマーケティングに対する高い意識が大いに寄与していると筆者は見ています。

「Sp!cemartカレンダー」では、各ゲームのイベント情報をランキング推移と共に閲覧できます。自社はもとより、競合他社の施策一覧を取りまとめた分析などにもご活用できます。ぜひ、ご興味がある方はお問い合わせページからご連絡ください。

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■執筆 <株式会社スパイスマート>
スマートフォンゲーム内運用に関する調査・分析を行うリサーチ事業とコンサルティング事業を展開しており、「Sp!cemart」というサービス名称で各種ソリューションを提供。

コーポレートサイト:http://corp.spicemart.jp/
Sp!cemart 商品に関する問合せ:info@spicemart.jp
 

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証券コード 2121

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