スクエニHD、24年3月期決算で221億円のコンテンツ廃棄損を計上…HDゲームのパイプラインの見直し、業績見通しは精査中
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、この日(4月30日)、2024年3月期の連結決算において、コンテンツ制作勘定の廃棄損として、約221億円の特別損失を計上する見込みになったと発表した。
同社は、3月27日、グループを取り巻く多様な環境変化に照らして開発リソースの選択と集中を行うため、HDゲームタイトルの開発方針の見直しを決定した。これを受け、グループで開発中であったパイプラインを精査したとのこと。
なお、2024年3月期の連結業績見通しについては、他の要因も含め現在精査中であり、業績予想修正の必要がある場合には速やかに公表する、としている。
スマートフォンゲーム市場に比べて比較的良好に思えたコンソールゲーム市場も厳しい状況になりつつある。セガサミーホールディングは、今年3月、欧州での構造改革に伴い、昨年9月に続いて新たに56億円の売上原価と62億円の特別損失を計上する見込みと発表した。
コーエーテクモホールディングス<3635>も、2024年3月期の連結業績予想を修正し、売上高を950億円から840億円、本業の儲けを示す営業利益を375億円から270億円に引き下げた。発売・配信開始したタイトルのうち、計画を下回るものがあったことをその理由にあげた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684