日本BS放送、2月中間期は営業益25%増の12.6億円…巣篭もり消費で通販拡大を背景にスポット収入が堅調

日本BS<9414>は、4月7日、2021年8月期の2月中間連結決算を発表し、売上高57億4700万円(前年同期比1.0%増)、営業利益12億6400万円(同25.0%増)、経常利益13億3400万円(同31.2%増)、最終利益9億1100万円(同31.9%増)と増収増益を達成した。


・売上高:57億4700万円(前年同期比1.0%増)
・営業利益:12億6400万円(同25.0%増)
・経常利益:13億3400万円(同31.2%増)
・最終利益:9億1100万円(同31.9%増)


同社は「強みの確立と定着」をテーマに、良質な自社制作番組と外部リソースの最適なミックスによる視聴世帯数の更なる増加を目的とした番組編成を行った。人気歌手である八代亜紀さんが豪華ゲストと共に楽しいトークと素敵な歌をお届けする『八代亜紀 いい歌いい話』など、継続して自社制作番組へ注力してきた。2月からはフラッシュニュース形式でお伝えする『速報ニュース インサイドOUT』の放送を開始。

ヨーロッパミステリー『刑事モース~オックスフォード事件簿~』をBS無料初放送するなど、視聴者ニーズに応え、ドラマジャンルの拡充に努めた。さらに特別番組では、常盤貴子さんをナレーションに迎えた『京都画報 早春・旧家に伝わる名宝』を東京メトロポリタンテレビジョン、京都放送と3社共同制作し、放送した。

アニメファンから根強い人気を誇る『ANIME+』においては、製作委員会へ出資した作品を含め毎クール約40タイトルのアニメ番組を放送、また子供向け番組として『キッズアニメ∞』枠、読み聞かせ番組『今日のえほん』を放送している。

収入面においては、新型コロナウイルスの影響によるスポンサーの宣伝活動の縮小を受け、タイム収入は減少したものの、巣ごもり需要による通販市況の堅調を受け、スポット収入が増加し、売上高は前年に比べて増加となった。

費用面においては、人気番組の再放送や再編集版の活用など、新たな試みによる視聴者需要の充足と番組制作継続の両立を図るとともに、番組宣伝や局認知向上施策を効率的に進めコストコントロールに努めた。



 
■2021年8月通期の見通し

2021年8月通期は、売上高114億円(前の期比0.1%増)、営業利益15億1000万円(同31.0%減)、経常利益16億円(同27.1%減)、最終損失10億4000万円(同30.2%減)を見込む。

・売上高:114億円(前期比0.1%増)
・営業利益:15億1000万円(同31.0%減)
・経常利益:16億円(同27.1%減)
・最終利益:10億4000万円(同30.2%減)

なお、中間期までの通期計画に対する進ちょく率は、売上高50.4%、営業利益83.7%、経常利益83.4%、最終利益87.6%となっている。


【進捗率】
・売上高:50.4%
・営業利益:83.7%
・経常利益:83.4%
・最終利益:87.6%