ゲームロフトは、この日(4月17日)、2012年12月期の決算を発表し、売上高が前期比27%増の2億0830万ユーロ(約267億円)、営業利益が同2%増の1490万ユーロ(約19億円)、当期純利益が同49%減の930万ユーロ(約12億円)だった。
発表された損益計算書は以下のとおり。
同社では、インストール数が急速に増加しているスマートフォン・タブレット端末向けのゲームが成功したことにより、増収を達成した、としている。スマートフォン・タブレット端末向けの売上高の占める割合は、前年の34%から51%に伸びた。
地域別の売上比率、北米が31%、欧州・中東・アフリカが27%、アジア太平洋地域が22%、中南米が20%となった。
またこれまで5億1500万本のスマートフォンアプリがインストールされており、最近1ヶ月で7500万人のユーザーがプレイしているとのこと。
ただ、『アイス・エイジ:ビレッジ』、『ダークナイト ライジング』 、『MY LITTLE PONY』、『LITTLEST PET SHOP』、『アメイジング・スパイダーマン』といったIPタイトルが伸びたことにより、粗利益率は88%から84%に下落している。
費用の中で大きな割合を示す研究開発費は前年の7800万ユーロから1億0800万ユーロに増加した。売り上げに占める割合は49%となった。F2Pモデルへの完全な移行を行い、コンソールやPC向けゲーム開発スタッフをスマートフォンに異動させたことに伴い、資産計上していた研究開発費を費用化したことや、従業員を800名雇用したことに伴うもののようだ。
なお、純利益はマイナスとなったが、税負担が発生したため。これは前年に960万ユーロの繰越欠損金を認識したことによる。繰越欠損金や研究開発費の資産計上を考慮すると13%の増益になる。
■2013年の見通し
ゲームロフトでは、50ユーロから100ユーロの低価格スマートフォン・タブレットが大量に出まわると予想しており、引き続きスマートフォン・タブレット端末向けのゲームアプリを中心に収益が伸びていく見通し。