ガンホー株式、時価総額9000億円に接近、DeNAの2倍、グリーの3倍に スマホゲーム関連株も上昇

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が本日(4月24日)、ストップ高となる前日比10万円高の77万9000円で取引を終えた。終値ベースでの時価総額は8970億円となり、いよいよ9000億円が間近となった。4月9日の35万1500円から倍以上になったことになる。そして、グリー<3632>の時価総額の3倍、DeNAの2倍以上となった。

同社株だけに限らず、「スマートフォンゲームアプリ関連」とされる銘柄も上昇している。例えば、コロプラ<3668>は6000円台で推移していたが、直近高値で1万5270円と倍以上になり、時価総額は1000億円を突破した。また、クルーズ<2138>が14万2900円から直近高値で24万8000円となり、enish<3667>も2000円台から3150円まで買われる場面もあった。

スマートフォン向けのゲーム関連銘柄に対する収益拡大期待があるとされているが、ある市場関係者はこれについて「様々な見方があるだろうが、今回の急上昇の要因として、いわゆる新規資金の存在があるとみている。例えば、株式市場に新しく参入した個人投資家が買っているのではないか」と指摘した。「この関連株は、身近な題材でわかりやすい。そして、荒っぽい買い方が目立つ」のだという。

では、この上昇相場はどこまで続くのか。前出の市場関係者は、ポイントとして「一般的に連休前には株式は持ちたくないため、どうしても換金売りが出やすくなる。そこをどう通過するか。もうひとつは、近く予定されている決算発表と業績見通しで、今後の収益拡大にどれだけ期待感が持てるかだろう」とコメントした。

さらに、十分な結果がでてないにもかかわらず、スマートフォンのゲームアプリを手がけている、という理由だけでストップ高まで買われる銘柄が出てきていることや、増担保規制など信用規制が行われる銘柄も出てきているため、程度については言えないが、一時的に調整局面に入る個別銘柄も出てくる可能性がある、との見方を示した。

 

 

■スマートフォン関連株の時価総額(4月24日終値)

銘柄名 市場コード 株価 (4/24終値) 時価総額 (億円)
クルーズ 2138 218,100 278
ディー・エヌ・エー 2432 2,868 4,325
グリー 3632 1,250 2,937
ボルテージ 3639 1,131 57
KLab 3656 570 156
モブキャスト 3664 2,460 166
コロプラ 3668 12,810 1,010
オルトプラス 3672 4,095 163
ガンホー・オンライン・エンターテイメント 3765 779,000 8,971
ドリコム 3793 94,800 129
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
企業データを見る