グリー<3632>は、本日(5月14日)、2013年6月期の連結業績予想を下方修正し、売上高1500億円(前回予想1600~1700億円)、営業利益460億円(同500~600億円)、経常利益490億円(同500~600億円)、当期純利益240億円(同310~370億円)とした。
従来予想からの修正率は、売上高が6.3~11.8%減、営業利益8.0~23.3%減、経常利益.0~18.3%減、当期純利益22.6~35.1%減となる。
同社では、「GREE」で提供する国内向けソーシャルゲームの伸長および海外向けソーシャルゲームの成長により、下期の売上高が増加すると予想していたが、国内向けソーシャルゲームが前回予想したほどの売上増加が見込めないため、としている。また、国内と海外スタジオの一部タイトル関連資産の減損損失(40億3000万円)を計上し、今後も事業の選択と集中を推進するための費用を見込むことを踏まえ、当期純利益も前回予想を下回る見込み。
■第3四半期決算
同時に第3四半期(2012年7月~2013年3月期)の連結決算も発表し、売上高1152億円(前年同期比2.5%減)、営業利益408億円(同35.9%減)、経常利益437億円(同31.2%減)、四半期純利益228億円(同36.0%減)だった。
同社では、海外事業は好調であったものの、国内タイトルの売上が計画を下回って推移した、としている。第3四半期までの有料課金収入は同2.7%減の1057億円、広告メディア収入は12.2%増の95億円だった。ポケラボは既存タイトルが好調に推移したとのこと。
費用面では、売上高が伸び悩む一方、人件費などの売上原価が107.4%増の176億円と大きく伸びたほか、販売管理費についても23%増の567億円と収益を圧迫した。
■今後の取り組みについて
なお、グラニの『神獄のヴァルハラゲート』と戦略的事業提携を結ぶなど有力パートナーを迎えて開発体制を強化。『神獄のヴァルハラゲート』の月初10日間のコイン消費は、2月の1に対し、5月は3.7となるなど急速に伸びている。
さらに海外でのコイン消費が伸びているとのこと。米国でのグリーのタイトルが伸びていると先日紹介したが、数字もついてきているようである。
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会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632