ベクター<2656>は、本日(4月26日)、2011年3月期決算を発表し、売上高39億4300万円(前期比24.9%増)、営業利益4億1500万円(同5.8%増)、経常利益4億2500万円(同2.9%増)、当期純利益1億4600万円(同47.4%減)だった。
同社では、主力のオンラインゲーム事業の売上を中心に営業収益は24.9%の伸びとなったものの、広告宣伝費や支払手数料、減価償却費など営業費用が27.6%増となるなど、営業収益の伸びを上回ったことから、営業利益、経常利益の伸びが抑えられた。
当期純利益の減益については、投資有価証券評価損、ソフトウェアの評価損など特別損失を計上したことがが増加したことが影響したとのこと。
なお、主力のオンラインゲーム事業は、75.6%増の26億5700万円と大きく伸び、全体に占める割合は67.4%まで上昇している。クライアントダウンロード型のオンラインゲームを9タイトル、ブラウザゲームは10タイトル、モバイルゲームは10タイトル運営している。ただ、モバイルゲームについては競争激化の影響を受けた模様。
続く2012年3月期の業績予想については未定。同社では、東日本大震災の影響で、自宅で過ごす時間の増加したユーザーの増加、東北地方のユーザーの減少、自粛ムードによる消費マインドの後退、期中に起こりうる停電の影響など、従来の方法による業績の予測が困難になっているため、としている。