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KLab<3656>は、11月22日、同社が発行した信託型ストックオプションである第15回~第17回新株予約権(以下「本信託SO」)に係る債権を放棄し、特別損失1億1400万円を計上することを発表した。
国税庁は、2023年5月30日に「ストックオプションに対する課税(Q&A)」を公表し、信託型ストックオプションは、会社側が付与した権利を役職員などが行使して株式を取得した時点で実質的な給与とみなされることから、行使済みの役職員などに対しても、会社側が遡及して源泉徴収を行う必要があるとの見解を示した。
同社は、過年度において本信託SOにかかる源泉所得税を支払い、その取扱いについては慎重に議論を進めてきたが、当初想定していなかった追加的な負担が役職員などに生じることに関し、企業価値向上を目的としたインセンティブの付与などの信託型ストックオプションの本来の導入経緯を踏まえ、求償権を放棄することを決定した。
これにより、未収入金に計上していた本信託SOに係る求償権7300万円に加え、求償権を放棄したことによる追加的な費用などを含めた合計1億1400万円を特別損失として、第4四半期決算において計上する見込み。
なお、同社の信託SOは全て行使期限を迎えており、本信託SOに関する対応については今回をもって完了する予定だ。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656