ベクターのオンラインゲーム事業の動向(1)

ベクター<2656>は、4月27日に決算説明会資料を開示した。詳細な分析が行われており、非常に読み応えのある内容となっている。今回、オンラインゲーム事業の動向をまとめてみよう。 同社は、第三の創業としてオンラインゲーム事業に注力する方針を掲げており、2011年3月期はオンラインゲームのタイトルを多数リリースし、売上倍増とする計画を立てていた。オンラインゲーム事業の売上高は前年比1.8倍増の約26億5000円だった。倍増にはならなかったが、タイトルリリースの奏功し、前年比では大幅な伸びとなった。    ■ダウンロード型オンラインゲーム ダウンロード型オンラインゲームは、計画どおり新規5タイトルのリリースを行った。既存の4タイトルと合わせて、現在、9外取るのオンラインゲームの正式サービスを行っている。その結果、ダウンロード型オンラインゲームの利用者数は107万人となり、前年比で27万人増加した。前年の16万4000人増を大きく上回った。 リリースしたタイトルは以下のとおり。 ・「Angelic Crest」 ・「レインボーアーチ童話王国」 ・「SOULALIVE ONLINE」 ・「FULL METAL RIDE」 ・「DEMONS CODE」   ■ブラウザゲーム ブラウザゲームについては、新規で7タイトルの運営を行った。やはり計画を上回るリリース数になったようだ。既存3タイトルと合わせて10タイトルを運営している。ブラウザゲームポータル「ブラゲタイム」の会員数は、前年比30万人増の54万人となった。 リリースしたタイトルは以下のとおり。 ・「戦国セブン」 ・「ドラゴンクルセイド2」 ・「ブラウザ原人」 ・「ブラゲ経営塾」 ・「ブラゲウォーズ無敵! 料理王」 ・「三国志牧場」 ・「無敵! 料理王」   ■モバイルオンラインゲーム(ソーシャルゲームと公式サイト) また、モバイルオンラインゲームについては、新規で7タイトルをリリースした。合計10タイトルを運営している。会員数は前年比476万人増の843万人だった。 リリースしたタイトルは以下のとおり。 ・「ドラゴンクルセイドMOBILE」(Mobage) ・「えんむす!」(Mobage、ハンゲーム、ニコニコアプリ) ・「恋する私の剣士様」(Mobage、ixen) ・「恋愛カードバトルらぶでゅえ!」(Mobage) ・「ナイプリ!」(Mobage) ・「あるけみ!」(Mobage) ・「サイキック少女大戦!」(Mobage)