【3分でわかる】『Clash of Clans』の要点と簡易分析

■コンテンツ名: 『Clash of Clans』

■デベロッパー名: Supercell

■カテゴリ: ゲーム(App Store)

 

基本ループ

【概要】

・自分の村を自由に作り成長させ、他の人の村に攻め込んだり、攻め込まれたりするシュミレーションゲーム

→敵の村を攻めるために兵士を訓練 / 敵からの攻撃に備えて防衛設備を建設

・村のレベルを上げていくことで様々な兵士や、施設が作れるようになる

・建設には宝物(エメラルド、ゴールド、エリクサー)と大工が必要で、建設には建設時間かかる

→建設するものにより、消費する宝物や、大工が拘束される時間が異なる

・クランに所属し、他プレイヤーに援軍の要請依頼を出す(受ける)ことができる

 

【ランキング確認】※App Store

 

 

■状況

売り上げランキング15位に入る人気コンテンツです。

※2013年7月上旬時点

・6/17のアップデートで日本語対応になり、人気、売り上げが共に上がりました。

・6/24から「パズドラ」とのコラボ企画も実施されました。

 

【所感】

村の設備が充実していく様子や、使用できる兵士が増えることによる戦略性の違いなど、プレイヤーのレベルに応じて状況が変化していくのがこのタイトルの醍醐味に感じました。

施設建築には数秒~数日の時間が必要となり、ゲームを早く進行させたい場合や、クランのメンバーに実力で置いて行かれないためには、時間短縮のための課金が必要になると思います。無料プレイでもゲームは進行しますが、進行度がかなり遅くなってしまうため、施設建築などが離脱ポイントになることが予想できます。

「ガチャ」がないコンテンツになりますが、その分課金ポイントは多く、その訴求感や価値設定も絶妙のように感じます。

コンテンツ内での、招待施策やログインボーナスがありませんが、日本語版対応やパズドラとのコラボ企画など、コンテンツ改善、集客施策による売上向上の結果も出ています。

今後さらに様々な施設やキャラクターが追加された場合、戦略性もその都度変化していき、結果ゲームとしてのクオリティも上がると思われます。ソーシャルゲームの新たなモデルとして今後さらに売り上げの向上が期待できます。

 

【メインコンテンツ】

■軍隊・兵士

兵士によって戦闘能力が異なります(近距離攻撃が得意、体力が多い 等)

ゲームの進行レベルにより、生産できるキャラクターが増えていきます。

・兵士は個別にレベルを上げていくことも可能です。

 

■村(施設建築)

村のレベルを上げることにより、様々な施設の建設が可能になります。

村のレベルを上げるにはゴールドが必要となり、必要なゴールドを貯めるために、

村を成長させたり、バトルで勝利していくことが必要になります。

・施設は配置箇所を自由に決定できます(変更も可能)。一部障害物もあります。

・宝物を消費することで施設のレベルを上げることが可能です

 

・施設はショップで購入することが可能です。プレイレベルが上がることにより、ショプで販売される内容も変化します。

 

■攻撃・防衛

攻撃:他プレイヤーの陣営を攻めるか、ゴブリンの村(CP)を攻めるかを選択

防衛:防衛設備を整えて敵が攻めてきた場合に備えておく

・攻撃、防衛は自動で行われるため、キャラクターの配置以外の操作はありません。

 

 

【優良ポイント】

バトル

攻撃する場合は下記の条件を満たすと勝利となり、勝利トロフィーが獲得できます。

何も満たせなかった場合は敗戦となり、敗戦トロフィーが奪われます。

・相手のタウンホールを破壊

・相手の建物の半分(50%)を破壊

トロフィーを獲得することで、所属リーグを上げることが可能です。

 

ユニットの配置箇所、タイミング、建設物の設置個所で勝敗がきまるため、戦略性が必要になります。また他プレイヤーの村を侵略されることによって特にユーザーの感情が動く場面でもあります。侵略された場合は履歴が残り(リプレイ再生機能あり)、「リベンジ」を挑むことも可能です。

まさにこのゲームの醍醐味と感じました。

 

【コンテンツ内 集客施策確認】

① 新規獲得

■有効手段:友人招待施策(訴求) アプリ紹介ページ最適化 ユーザーレビュー訴求 等

・友人招待の導線はありますが、インセンティブ付与の施策はありませんでした

② 継続

■有効手段:ログインボーナス(デイリー/マンスリー)無料ガチャ等※イベント除く

・ログインボーナス等の施策は実装が確認できませんでした。

③ 呼び戻し

■有効手段:プッシュ通知 等

・「ユニット訓練終了」「建設終了」 等 ゲーム内の進捗を通知してくれます。

▼コンテンツ内での集客施策はあまり力が入っていないように伺えます。

 

■筆者

壱岐 信人(いきまこと)

国内初のネイティブソーシャルゲームに特化した集客スタジオ、

株式会社AppBroadCastネイティブアプリマネージャー。

エンタメ業界を中心に様々なWebサービスのディレクションを経験。

現在はプレイアビリティ分析を通じたアプローチから、ゲーム集客支援を手掛ける

AppBroadCastコーポレートWEB:http://appbroadcast.jp

Facebookアカウント:https://ja-jp.facebook.com/people/Makoto-Iki/100005686534507

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会社情報

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Supercell
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