今回はセプテーニグループのアクセルマーク。同社は、音楽や映像、電子書籍などのモバイルコンテンツのプロバイダーとして上場した。しかし、上場から4ヵ月後にあたる2008年7月18日に業績予想を下方修正を行った。その後も業績の低迷が続いた。2009年9月期には、経常損益、当期純損益ともに転落している。
また、2010年9月期には、広告事業を手がけるメディアグロウを親会社のセプテーニホールディングスに売却し、採算性の改善に努めるなど経営の立て直しを行い、営業黒字に転じた。現在、スマートフォン向けの電子書籍や動画コンテンツのほか、ソーシャルアプリ・ゲームの提供に注力することで業績の立て直しを図っている。
アクセルマーク(東証マザーズ 3624)・・・2008年3月18日(火)上場
「ケータイ向けコンテンツと広告事業」
ケータイ向けコンテンツのアクセルマークが3月18日、東証マザーズに上場する。セプテーニ・ホールディングス<4293>の子会社で、グループのインターネット関連事業に属している。
主力事業は、携帯電話向けコンテンツの提供。「着うた」や「着うたフル」などの楽曲コンテンツのほか、電子書籍、動画などのコンテンツをユーザーに向けて有料で配信している。同社の強みとして、成果報酬型広告サービスを展開し、独自のモバイルサイトのネットワークを構築した点があげられる。通信キャリアのメニューサイトだけでなく、一般のモバイルサイトからのアクセスが多いという。
また広告事業では、インターネット・モバイル広告の企画・制作・販売を行っている。自社のサイトに設けた広告枠を広告代理店に直接取り次いでいるほか、有力と考える広告枠を仕入、広告代理店に販売するサービスを展開している。モバイル版の成果報酬型広告サービス「ケータイMAX」も手がけている。
新規上場に伴う手取概算金7億6500万円は、サーバー増強やシステム開発のほか、借入金の返済、コンテンツメディアの原権利獲得のための運転資金に充当する予定。
〈会社概要〉
本社=東京都新宿区西新宿6-24-1
URL=http://www.axelmark.co.jp/
社長=小林靖弘
設立=1994年3月
資本金=1億4000万円(2007年9月30日現在)
発行済株式数=2万7768株(上場時)
大株主=セプテーニ・ホールディングス1万6328株(63.77%)、小林靖弘5013株(19.69%)、兼松グランクス1000株(3.93%)、峯岸幸久530株(2.08%)、田島満510株(2.01%)