本ブースは、同社が贈る新作スマートフォンゲーム『NAZO』の世界観を、実際に用意された謎を解いていき、脱出した暁には特典やゲームが試遊できるという、「東京ゲームショウ」のなかでも特に趣向を凝らした内容で、来場者の目を引きつけていた。
これまで『バーコードフットボーラー』や女性向け恋愛シミュレーションゲームを手掛けてきた同社が、本作では物語を読み進めていく心地よさと、謎解きゲームの快感を融合させた作品を制作することで、その言い知れぬ期待感に筆者もブースに引き込まれた。
ゲームでは、約90章からなる「物語」を読み進めていき、随所に多種多様な「謎解きゲーム」が用意されている。毎日無料で10ページほどの物語を読み進められるが、さらに自分のペースで進めていきたい場合は、アイテムの「チケット」が必要となってくる。
料金形態は、ダウンロード無料で一部アイテム課金ありとのこと。担当者に聞いてみると、アイテム課金にあたるのは、章を読み進めていくときに必要となるチケットが対象のようだ。これまでソーシャルゲームを展開してきた同社としては、少々異なる料金形態の施策を試みているところをみると、新しいコンテンツを生み出そうとしている意欲作であることが伺える。
また、本作の資料を見てみると、期限までにアプリ内の全ての謎を解いたプレイヤーには、“最終謎”が与えられるとのことだ。そして“最終謎”を一番に解いたプレイヤーだけに、「人生を変えるような“宝”を本当にプレゼントする」……と、大規模なプロジェクトとして今後展開されるようだ。
さて、筆者も試遊させてもらった。……と、その前にブース上で展開された“リアル”「謎解きゲーム」に挑戦。ブース内では、スタッフに解答用紙とペンを渡されて、壁上に掲載された4つの問題(暗号)を解いていった。そして、出口付近に待ち受ける最後の問題では、これまで答えた4つの問題の解答がヒントに繋がり、見事正解した際には『NAZO』特製バッグがもらえた。
スラスラと答えていく頭の柔らかい来場者もいれば、筆者のように一部問題が分からず近くのスタッフにヒントをいただいたりと、思い思いに「謎解きゲーム」に翻弄される楽しみを味わっていた。そこで本稿では、ブース内で実際に掲載された一部の問題を公開。答えは本稿の下部でチェック!
【問題】
1→1 2→2 3→3
4→5 5→4 6→4
100→6 1000→3 ……それでは 7→?
さてさて、見事(?)全問正解した筆者も実際に本作を遊んでみた。物語は「月の民」と呼ばれる種族に関わるお宝や謎に迫る冒険活劇もの。書籍のページをめくるかのように物語を読み進めていくゲームスタイルは、賑やかな会場内でも、どこか自分自身だけの時間が流れるかのように、心落ち着かせてプレイを楽しめたのが印象的だった。
また、挿絵の多さにも驚きだ。壮大な物語も丁寧な情景説明が挿絵として伝わり、没頭してゲームに引き込まれている感覚があった。これには、開発スタッフを労いたいところ。
主軸となる謎解きも「ヒント」の存在で、また別の一面を見せる。じつは、本作でヒントを得る方法は、提示されたアイテムを物語上にある挿絵から見つけて、それらをタップすることでヒントが手に入るのだ。ヒントを宝探しのように見つける楽しさに加えて、謎解きゲームの解答にも近づく二重の利点があるということ。
開発スタッフには、キャラクタービジュアル制作に日本を代表するアニメスタジオ「STUDIO4℃」を迎え、編集工学者・松岡正剛氏に世界観設計を務めてもらうなど、豪華な面々が集結している。
【開発スタッフ】
シーン/キャラクタービジュアル制作:STUDO 4℃
世界観設計/監修:松岡正剛 氏(編集工学研究所 所長 イシス編集学校 校長)
UI設計/監修:サイトウアキヒロ 氏(立命館大学教授)
テーマソング/挿入曲制作:ソノダバンド
BGM/SE制作:大和田 晃 氏(ex.pre-school、Mugas)
配信日はiOS/Android向け端末で2013年秋頃に世界同時リリース(日本語/英語)。サイバードが贈る趣向を凝らした新作タイトルに、これからも注目していきたい。
▲ブース内に展示された世界観デザイン。温かみのある絵柄で、魅力あふれる物語に没頭できる。
■関連サイト
『NAZO』ティザーサイト
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【問題】の答えは↓を反転
2(漢数字の画数が関係している)
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバード
- 設立
- 1998年9月
- 代表者
- 代表取締役社長兼CEO 長嶋 貴之
- 決算期
- 12月