セプテーニHD、2013年9月期は増収増益を達成…スマホ向け広告が2.6倍に急成長

セプテーニ・ホールディングス<4293>は、本日(11月5日)、2013年9月期の連結決算を発表し、売上高11.2%増、営業利益4.3%増と増収増益となった。スマートフォンやFacebook関連の広告販売が好調に推移し、人材や新規事業などの先行投資を吸収した。最終利益は78%増を大きく伸びたが、子会社2社を売却し特別利益が計上されたことによる。

同社の発表した決算は、売上高459億8200万円(前期比11.2%増)、営業利益15億9300万円(同4.3%増)、経常利益17億5200万円(同7.0%増)、当期純利益12億0700万円(同78.3%増)だった。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。

(1)ネットマーケティング事業は、売上高394億5800万円(同17.4%増)、営業利益20億1600万円(同44.5%増)だった。成長分野であるスマートフォン向け広告の売上高が前期比約2.6倍と大きく伸長したほか、「Facebook」を活用したマーケティング支援サービスでもモバイル(スマホ)広告商品の供給開始によって取扱高が大幅に拡大した。

(2)メディアコンテンツ事業は、売上高37億1400万円(同14.3%減)、営業損益2億1900万円の赤字(前期は2億2700万円の黒字)だった。注力分野であるソーシャルゲームの新タイトルを積極的にリリースし業容の拡大を図ったものの、ソーシャルゲーム事業の売上高は前期比5%減の約20億円と伸び悩んだ。第3四半期以降は協業や受託案件に積極的に取り組み、収益改善と開発力の向上に努め、その一環として、アクセルマーク初のネイティブアプリをセガとの協業で提供した。

 

■2014年9月期の見通し

2014年9月期の業績予想は非開示。第1四半期(10~12月期)の見通しを発表しており、売上高124億円(前年同期比13.8%増)、営業利益5億8000万円(同99.5%増)、経常利益5億9000万円(同74.5%増)、当期純利益3億4000万円(同82.2%増)を見込む。

 


同社では、2014年9月期の方針として、ネットマーケティング事業で注力分野である「モバイル」「ソーシャル」「グローバル」の3分野にフォーカスすることで持続的な業容拡大と収益性向上を図る、としている。モバイルゲーム事業については、経営資源の再編を実施し、市場の拡大が見込まれるネイティブアプリを中心に展開する予定。新規事業については、マンガコンテンツ事業を中心に収益化に向けた積極投資を実施する。
株式会社セプテーニ・ホールディングス
https://www.septeni-holdings.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セプテーニ・ホールディングス
代表者
代表取締役 神埜 雄一
決算期
9月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4293
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