モバイルゲームにも「黒船」襲来?2013年の海外デベロッパー記事まとめ King、Supercell、Glu、Rovio…海外大手が日本へ本格攻勢
2013年のモバイルゲーム市場を振り返ると、海外大手デベロッパーの日本展開が本格化した年と言えそうだ。フィンランドのSupercellは『Clash of Clans』が日本でも人気タイトルとなり、国内App Storeの年間総合売上ランキングでは14位にランクインした(関連記事)。英Kingの『キャンディークラッシュ』もランキング上位の常連に成長した。『Angry Birds』のRovio(フィンランド)、『Deer Hunter』のGlu(米)もそれぞれの形で、日本展開の足掛かりを築いた。
2013年の4社の動きを、ソーシャルゲームインフォの記事とともにまとめておく。(チャートの出所はすべてApp Annie)
まず年半ばの6月、『パズドラ』と『Clash of Clans』がコラボを実施することが明らかとなった。
コラボ実施前から効果は出ていたようで、『Clash of Clans』の国内知名度は急激に上昇した。
日本語対応もあって、国内での売上は順調に成長し、7月にはApp Storeのゲーム売上ランキング自己最高の3位を記録した。その後は上位をキープし続けている。なお、このコラボはガンホー側にも恩恵があったようだ。
10月にはAndroid版を提供開始。あっという間に国内売り上げランキングでトップ10入りを果たした。
『Clash of Clans』が国内有力タイトルとして確固たる地位を築いたタイミングで、さらに業界関係者の度肝を抜いたのが、ソフトバンクとガンホーによるSupercellの買収だった。相次いで海外での大規模な買収を打ち出すソフトバンクの行動力はすさまじい。
国内にその存在を知らしめたのは、Kingの『Candy Crush Saga』も同様だ。4月までにiOS版/Android版ともに日本語対応を完了させると、急激に国内の売上ランキングを上げていった。言語の壁が取り払われ、実力を発揮することができた、と言うべきだろうか。
2013年後半にはテレビCMも実施しており、再度、売上ランキングが上昇基調に入っている。国内Google Playでは12月27日、自己最高の8位を記録している。
Gluは、タイトルの国内浸透度は前の2社に比べて高いとは言えないが、コロプラとの業務提携が話題となった。
12月には、新作レースゲーム『ANGRY BIRDS GO!』を世界同時リリースした。今後のランキング推移に注目したいタイトルだ。
2013年の4社の動きを、ソーシャルゲームインフォの記事とともにまとめておく。(チャートの出所はすべてApp Annie)
■Supercell
2013年、もっとも日本を騒がせた海外デベロッパーはSupercellと言ってもよいだろう。とりわけ、国民的モバイルゲーム『パズル&ドラゴンズ』有するガンホーとの連携で、何度も業界を驚かせた。まず年半ばの6月、『パズドラ』と『Clash of Clans』がコラボを実施することが明らかとなった。
6月7日
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ガンホーの『パズル&ドラゴンズ』と『Clash of Clans』が夢のコラボ! |
6月7日
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【続報】『パズル&ドラゴンズ』と『Clash of Clans』とのコラボは日本でも実施 |
6月21日
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ガンホー、『パズドラ』と『Clash of Clans』のコラボ新情報を公開 全てテクニカルダンジョン、キャラも仲間に |
コラボ実施前から効果は出ていたようで、『Clash of Clans』の国内知名度は急激に上昇した。
6月8日
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【AppStoreランキング(ゲーム無料、6/8)】『Clash of Clans』がトップ10入り 早くも『パズドラ』とのコラボ効果? |
6月11日
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『Clash of Clans』が国内App Storeで売上ランキング過去最高に |
日本語対応もあって、国内での売上は順調に成長し、7月にはApp Storeのゲーム売上ランキング自己最高の3位を記録した。その後は上位をキープし続けている。なお、このコラボはガンホー側にも恩恵があったようだ。
6月18日
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SuperCellの人気ストラテジーゲーム『Clash of Clans』が日本語に対応 |
6月28日
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SuperCellの『Clash of Clans』が売上ランキングでトップ10入り! |
7月1日
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ガンホーの英語版『パズル&ドラゴンズ』が米App Store売上ランキングでトップ10入り |
▼国内App Storeでの『Clash of Clans』の売上ランキング推移
10月にはAndroid版を提供開始。あっという間に国内売り上げランキングでトップ10入りを果たした。
10月9日
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SuperCell、Android版『Clash of Clans』の提供開始!世界大ヒットタイトルが満を持して登場 |
▼国内Google Playでの『Clash of Clans』の売上ランキング推移
『Clash of Clans』が国内有力タイトルとして確固たる地位を築いたタイミングで、さらに業界関係者の度肝を抜いたのが、ソフトバンクとガンホーによるSupercellの買収だった。相次いで海外での大規模な買収を打ち出すソフトバンクの行動力はすさまじい。
10月15日
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ソフトバンクとガンホー、共同で「クラッシュ・オブ・クラン」のスーパーセルを買収と発表 約1500億円で株51%を取得 |
■King
国内にその存在を知らしめたのは、Kingの『Candy Crush Saga』も同様だ。4月までにiOS版/Android版ともに日本語対応を完了させると、急激に国内の売上ランキングを上げていった。言語の壁が取り払われ、実力を発揮することができた、と言うべきだろうか。
4月9日
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King.comの『Candy Crush Saga』が国内App Storeで人気に…売上ランキング28位に上昇 |
4月22日
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King.comの『Candy Crush Saga』が売上ランキングで上昇中…AppStore、Google Playでトップ30入り |
▼国内App Storeでの売上ランキング推移
▼国内Google Playでの売上ランキング推移
2013年後半にはテレビCMも実施しており、再度、売上ランキングが上昇基調に入っている。国内Google Playでは12月27日、自己最高の8位を記録している。
12月4日
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Kingの『キャンディークラッシュ』が無料ランキングで急上昇…テレビCM効果でインストール数を伸ばす【追記】 |
■Glu
Gluは、タイトルの国内浸透度は前の2社に比べて高いとは言えないが、コロプラとの業務提携が話題となった。
9月24日
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Glu Gamesの『Deer Hunter 2014』が国内App Storeで無料2位獲得 |
12月18日
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コロプラとglu、スマホゲームの国内外の展開で業務提携…新ゲームブランドを立ち上げ |
■Rovio
Rovioは2013年4月に日本法人を立ち上げ、本格的な日本展開を開始した。『Clash of Clans』とのコラボでメディアとしての力を実証した『パズドラ』とのコラボを実施し、イラストコンテストやイラスト講座などのイベントで『Angry Birds』の認知度を高めようとしている。12月には、新作レースゲーム『ANGRY BIRDS GO!』を世界同時リリースした。今後のランキング推移に注目したいタイトルだ。
会社情報
- 会社名
- Supercell
会社情報
- 会社名
- Rovio Entertainment