ブリリアントサービス、自社ゲーム『星宝転生ジュエルセイバー』のコンテンツを無償配布 イラストなど1000点以上、商用利用も可能

ブリリアントサービスは1月17日、2013年7月31日にサービスを終了した自社ソーシャルゲーム『星宝転生ジュエルセイバー』について、商用利用も無償で可能なコンテンツデータの配布を開始した。『ジュエルセイバーオープンコンテンツサイト』(関連リンク)で配布する。同社によれば、日本初の試みという。

配布するコンテンツデータは、『星宝転生ジュエルセイバー』で使用されていた300点以上のキャラクターイラストと、800以上のシナリオテキストが対象となる。一部の表記と事後報告さえすれば、不法行為と猥褻表現を除き、あらゆる利用の自由を保障する。商用利用も無償ででき、改編も可能だ。漫画家の佐藤秀峰氏が行った『ブラックジャックによろしく』の解放とほぼ近しい形の規約を制定しているという。

フリー利用の対象外となるコンテンツについても、WEBサイト上で全てを公開。カードイラストやシナリオムービーを閲覧する事が可能です。またゲーム開発やコンテンツ制作に携わった関係者リストも公開しました。イラスト作者のホームページのリンクなども掲載している。

同社はコンテンツフリー配布の背景と意義について、以下の通り説明している(プレスリリースから抜粋)。
 
『星宝転生ジュエルセイバー』はキャラクターのイラストや物語などのコンテンツを重視したゲームでした。しかし、オンラインゲームのコンテンツはその性質上、運営終了と共に誰の目からも触れられなくなってしまいます。わたしたちはまず、コンテンツを自分達の実績として残したいと考えました。また、コンテンツは多くのクリエイターの皆様に支えられたものでもあります。その助力に報い、利益を共有・分配する事もこの目的に含まれています。

ゲームをご愛顧頂いたユーザーの方から寄せられていた“コンテンツを残して欲しい”というご要望にも応えることが可能になりました。

当社はスマートフォンを中心としたソフトウェアの開発会社です。ソフトウェア業界ではオープン化やフリー化は既に馴染み深い手法として受け入れられていますが、作家が自身の作品の一部著作の二次利用を解放するなど、近年コンテンツの世界にも同様の流れが見られるようになっています。

フリーコンテンツの利用は、一部の条件に従えばその使い方は自由です。事前の承諾を確認する必要はありません。ゲーム制作の素材として、広告として、デザインの添え物として、そして想像もしていない様な形も含め、自由にご利用頂くことでコンテンツのフリー利用のもたらす可能性の更なる展開を期待しています。


■関連リンク

『ジュエルセイバーオープンコンテンツサイト』

ブリリアントサービス