ゲーム株概況 ほぼ全面高商状 業績観測記事のガンホー、『DQMスーパーライト』好調のスクエニとサイバーが高い 一部証券のレポートにも脚光

1月29日の東京株式市場では、ゲーム関連株はほぼ全面高商状となった。業績観測記事の掲載されたガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>をはじめ、『ドラクエモンスターズ スーパーライト』好調のスクウェア・エニックスHD<9684>とサイバーエージェント<4751>、決算発表を控えたコロプラ<3668>などの上昇が目立った。

ガンホーは前日比53円高の673円となった。この日の日経新聞で2013年12月期の営業利益が前期比10倍の900億円前後になった模様だとの観測記事が掲載された。会社四季報予想が880億円となっていることからサプライズは限定的だったとみられるが、好調な業績への安心感から買いが入った模様だ。

コロプラが240円高の3920円で取引を終えた。この日の引け後に決算発表を控えていたこともあり、期待感からの買いを集めたようだ。2014年9月期の業績予想の上方修正も行い、営業利益予想を120億円から180億円に引き上げた。会社四季報予想は120億円だったが、明日以降、どのように受け止められるのか注目される。

またスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が前日比161円高の2830円で取引を終えた。『ドラクエモンスターズ スーパーライト』がApp Storeだけでなく、Google Playの売上ランキングでも11位まで順位を上げるなど好調に推移した。共同開発会社であるCygamesを傘下に持つサイバーエージェント<4751>も260円高の4985円となった。

なお、一部外資系証券がゲームセクターに関するレポートを発行したことも注目を集めた。クレディ・スイス証券は27日付のレポートで、モバイルゲーム市場の四半期の伸び率は1ケタ前半となり、成熟化するとの見方を示しつつ、リッチコンテンツ化が進み、開発力の高い企業が有利になる可能性があると指摘している。

同様に、JPモルガン証券も28日付けのレポートで、ネイティブアプリ市場では開発力や資金力に加え、大型IPを有する大手ゲーム会社が優位性を発揮しやすいとの見解を維持すると指摘し、大型新作アプリのヒットの可能性に注目しているという。


 
銘柄名 コード 現在値 前日比 前日比率
ガンホー・オンライン・エンター 3765 673 53 8.55%
コロプラ 3668 3,920 240 6.52%
スクウェア・エニックス・HD 9684 2,830 161 6.03%
コーエーテクモHD 3635 1,297 68 5.53%
サイバーエージェント 4751 4,985 260 5.50%
バンダイナムコHLDGS 7832 2,462 112 4.77%
セガサミーホールディングス 6460 2,535 91 3.72%
アエリア 3758 1,890 65 3.56%
日本一ソフトウェア 3851 846 29 3.55%
GMOインターネット 9449 1,334 43 3.33%
マーベラスAQL 7844 710 21 3.05%
コナミ 9766 2,472 69 2.87%
ネクソン 3659 902 24 2.73%
アクセルマーク 3624 878 23 2.69%
enish 3667 2,769 70 2.59%
ミクシィ 2121 6,000 150 2.56%
クルーズ 2138 4,820 120 2.55%
オルトプラス 3672 2,403 59 2.52%
ボルテージ 3639 1,661 31 1.90%
モブキャスト 3664 1,237 21 1.73%
任天堂 7974 12,880 160 1.26%
グリー 3632 1,084 13 1.21%
KLab 3656 806 9 1.13%
ディー・エヌ・エー 2432 2,054 16 0.79%
カプコン 9697 2,087 12 0.58%
日本ファルコム 3723 1,045 5 0.48%
エイティング 3785 1,820 6 0.33%
ケイブ 3760 3,550 5 0.14%
エイチーム 3662 8,360 -540 -6.07%
ドリコム 3793 305,500 -24,500 -7.42%