
GENDA<9166>は、本日(1月30日)、「よくある質問と回答(2026 年1月)」を公開し、M&A戦略の修正、IFRS(国際会計基準)への移行、通期予想の調整後指標への変更、新TOPIX採用への対応、ギャンブル売上比率を巡るMSCIとのやり取りなどを明かした。
M&A戦略については、件数を絞りつつもまとまった金額の案件に注力することで、成長率を落とさずに非連続な成長を実現したい考えを示した。具体的には、M&A案件の厳選による借入余力の最大限活用、既存事業の成長投資を厳選し、既存事業のFCFを来期50億円創出すること(今期との差分はプラス150億円)、M&A待機資金の公募増資の36ヶ月の凍結という3つの方針転換を行う。これらの修正は、FCFと借入を活用することで、増資懸念を払拭し資本市場と整合したM&A戦略へとするためである。
IFRSへの移行は、2027年1月期第4四半期から適用する予定である。これにより、主にのれんの非償却化によって営業利益以下の各段階利益が増加し、結果的に各データベースにおける当社のPER等のバリュエーション指標が下がる見込みである。
通期業績予想については、2027年1月期以降は、事業実態をより的確に反映させるため、「M&A関連費用等を含めない業績(=調整後)」の指標のみとする。具体的には、会社予想の開示項目を売上高、調整後EBITDA、調整後当期純利益の3点に絞る。これにより、期中の新規連結の影響を速やかに業績予想へ反映させ、より透明性の高い、機動的な情報開示を行うことを目指す。
また、2026年10月からの新TOPIX採用へ向け、東京証券取引所が見直しを行うTOPIXの新しい選定基準(流動性)を十分に意識している。指数に採用されることは、市場からの信頼の証であり、より多くの投資家層に同社を知ってもらう大きな機会となるため、着実に実績を積み上げ、株主の期待に応えていく方針である。
北米事業のオペレーション改善については、景品補充オペレーションの改善に加え、中長期的な運営基盤を構築するためのDX施策の開発に着手している。施策は以下の4点である。
データ駆動型経営の推進(統合基盤データの構築)として、北米全域の事業データを一元管理し、リアルタイムで経営指標を可視化するダッシュボードを開発することで、現場の状況を即座に経営判断に反映できる体制を整える。
現場業務のデジタル化(統合業務アプリの導入)として、国内事業で実績のある業務管理システム(『GiGO NAVI』等)の知見を活かし、北米市場に最適化した統合業務アプリを開発中である。これにより、現場スタッフの業務効率化とデータの正確性を担保し、人的ミスの削減とコスト抑制を同時に実現する。
AI活用による集金ルートの効率化として、12,000箇所以上ある拠点に入金された現金の回収や景品の詰め替えなどを行うラウンダーの巡回ルートをAIによって最適化する。国内事業(為替両替機事業)で実績のあるAI活用の知見を活かし、移動コストの削減と稼働率の最大化を追求する。
景品発注及び店舗割り振りの最適化として、景品の選定から発注、物流、各拠点への割り振り、投入に至る一連のプロセスを最適化する。国内での景品管理ノウハウを移植し、在庫の適正化と死蔵在庫の削減を図ることで、キャッシュフローの改善と機会損失の防止を徹底する。
これらの施策は、国内事業での成功体験に基づく再現性の高いPMI施策であり、単なるコスト削減に留まらず、北米市場において属人的な管理から脱却し、「データとAIによる拡張可能な事業モデル」への転換を図る。また、このDX基盤の構築は、今後のさらなる店舗網拡大においても、売上増に対するコスト増を緩やかにする、効率的な運営を可能とする見込みである。
MSCIが提供する同社情報におけるギャンブル売上比率の誤った記載については、一部で実態に近い0.17%へ修正されたが、依然として5~9.9%という誤った情報が残存しており、MSCIより2026年3月頃に修正予定であるとの回答を得ている。同社は、2025年10月31日にMSCIへ正式な修正依頼をして以降、継続的にフォローアップを実施しており、2026年1月に入ってからも再度修正依頼や具体的な修正時期の問い合わせを行っている。現時点では、MSCIからの回答を待っている状況である。
10 月 31 日 GENDA→MSCI へ、「よくある質問と回答」を出した当日に、MSCI に正式に修正依頼
11 月 3 日 MSCI→GENDA へ、詳細不足との連絡あり
11 月 5 日 GENDA→MSCI へ、アミューズメントポーカーの月次売上データを提出
11 月 21 日 MSCI の当社ページに、提出したアミューズメントポーカー売上高が追記されたが、ギャンブル売上比率は依然として 5~9.9%という記載のまま
11 月 21 日 GENDA→MSCI へ、再度ギャンブル売上比率の誤りの修正を依頼
11 月 25 日~12 月 9 日 GENDA→MSCI へ、計 4 回にわたり継続的なフォローアップを実施
12 月 16 日 GENDA→MSCI へ、MSCI からの回答が無いため、MSCI の別の窓口へアプローチ
12 月 24 日 GENDA→MSCI へ、MSCI からの回答が無いため、メール及び電話でアプローチ
MSCI→GENDA へ、一部ページでは記載を修正したと連絡
GENDA→MSCI へ、当社に関する全てのページで正しい記載をするように依頼
MSCI→GENDA へ、全てのページで出来るだけ早く記載を修正すると回答
12 月 26 日 GENDA→MSCI へ、記載が誤ったままのページについて早期修正を願う旨を強く依頼
1 月 6 日 GENDA→MSCI へ、再度修正依頼
1 月 8 日 MSCI→GENDA へ、修正依頼を受け付け、次回更新タイミングで修正するとの回答
GENDA→MSCI へ、具体的な修正時期を問い合わせ
1 月 13 日 GENDA→MSCI へ、MSCI からの回答が無いため、回答を依頼
1 月 14 日 MSCI→GENDA へ、次回更新タイミングは 3 月頃との回答
1 月 15 日 GENDA→MSCI へ、早期の修正を強く依頼
1 月 19 日 MSCI→GENDA へ、次回更新タイミングである 3 月頃に修正予定との回答
1 月 20 日 GENDA→MSCI へ、より明確な回答を依頼
1 月 23 日 MSCI→GENDA へ、次回年次更新タイミングに修正予定との回答(時期の言及無し)
GENDA→MSCI へ、誤情報記載ページを示し、修正依頼及び修正時期を確認
本日現在 MSCI からの回答待ち
会社情報
- 会社名
- 株式会社GENDA
- 設立
- 2018年5月
- 代表者
- 代表取締役会長 片岡 尚/代表取締役社長 申 真衣
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高1117億8600万円、営業利益79億6500万円、経常利益73億0500万円、最終利益33億0400万円(2025年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9166