本日(3月26日)東証マザーズに新規上場したディー・エル・イー(DLE)<3686>株式の初値は、公開価格1200円の約2倍となる2412円だった。買い気配で始まり、初値がついた後に2462円まで買われる場面があったが、その後は売りが優勢となり、取引制限値幅の下限(ストップ安)となる初値比500円(20.7%)安の1912円まで売られた。
事業内容は、同社が企画・開発した『秘密結社 鷹の爪』などのIP(知的財産権)や、既存のIPを使い、タイアッププランの企画提案やテレビCM・動画広告などの制作、スマートフォンアプリやソーシャルゲームの企画・開発などを手掛ける。オリジナルキャラクターの企画開発やコンテンツ制作のみならず、グッズ化やメディア展開も行う。
業績面では、2010年6月期以降、売上高が10億円未満で、経常利益についても1億円未満で推移していたが、2014年6月期においては業績が急成長。開示された第2四半期(7~12月期)の実績は、すでに売上高9億7100万円、経常利益1億8600万円と、これまでの実績を上回る業績推移となっている。初値を今期の1株あたり利益予想(7~12月期の一株利益を単純に2倍した116円)で割ったPERという指標をみると20.8倍となる。
コンテンツビジネスの成長期待から買いが先行したものの、株式需給への不安感から売りが増えていると考えられる。ロックアップ(大株主による株式売却の停止条項)は、公開価格の1.5倍以上で解除となるためだ。初値は公開価格の2倍を超えた。
なお、初値で弾いた時価総額は125億円。同様に初値時の時価総額は、コロプラ<3668>が445億円、ドリコム<3793>が98億円、クルーズ<2138>が117億円、 KLab<3656>が151億円、ボルテージ<3639>が45億円、エイチーム<3662>が312億円、モブキャスト<3664>が133億円、enish<3667>が61億円だった。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エル・イー(DLE)
- 設立
- 2001年12月
- 代表者
- 代表取締役社長執行役員CEO 小濵 直人
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高17億500万円、営業損益5億5900万円の赤字、経常損益5億9000万円の赤字、最終損益5億2000万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3686