オプト、第1四半期の売上高は前年比12%減…ホットリンク株の売却で営業利益は9倍の43億円

ネット広告大手のオプト<2389>は4月25日、2014年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比12%減の196億円、営業利益は9倍の43億円、経常利益も9倍の43億円、純利益は13倍の24億円だった。電通との業務提携内容の変更の影響で主力の広告事業の売上高が減少。もっとも、昨年に新規株式公開を果たしたホットリンク<3680>株の売却で大幅増益となった。

なお、電通関連の商流や投資育成事業、連結範囲変更の影響を除いた場合、全体の売上高は前年同期比で1%増、売上総利益は6%増と、増収増益だったとのこと。電通とは2013年4月から提携内容を見直している。



以下、事業別の概要となる。ソーシャル&コンシューマー事業、投資育成事業以外は全て売上高が減少した。

広告・ソリューション事業:売上高は32%減の136億円、営業赤字1.17億円(前年同期は4.36億円の黒字)と減収減益だった。

データベース事業:売上高は22%減の5.75億円、営業利益は62%減の4000万円と減収減益だった。インターネット広告の効果測定システムやサイト内解析システムなどの開発販売を手掛ける。子会社のPlatform IDは、ターゲティング広告市場拡大の影響もあって、業績が好調に推移。ただ、ホットリンクの連結除外の影響を埋め切れなかった。
 
ソーシャル&コンシューマ事業:売上高は2%増の5.88億円、営業利益は2900万円(前年同期は1900万円の赤字)と増収増益。ゲームなどモバイルコンテンツ開発の子会社モバイルファクトリーが堅調だった。

海外事業:売上高は63%減の3.49億円、営業赤字4600万円(前年同期は5200万円の赤字)と大幅な減収だった。
 
投資育成事業:売上高は46.54億円、営業利益は44.82億円。ホットリンクの株式売却で営業利益45億円を計上した。


なお、14年12月期通期の業績予想は据え置いた。
株式会社オプト
https://www.opt.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社オプト
設立
2015年4月
代表者
代表取締役社長CEO 栗本 聖也
決算期
12月
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