インドのモバイルゲーム会社Octro、Sequoia CapitalからシリーズAで15億円を調達予定と報道

本日(6月4日)付けのTHE ECONOMIC TIMESなどは、インドのモバイルゲーム会社OctroがSequoia CapitalからシリーズAで1500万ドル(約15億円)の資金調達を予定していると報道した。

Octroは、2006年、インドのデリーで、モバイル端末向けのプロダクト製品の開発を目的に設立された会社。当初は、VoIP(Voice over Internet Protocol、ボイス オーバー インターネット プロトコル)サービス『Octro Talk』を提供していた。

これは、同社のCEOであるSaurabh Aggarwal氏のバックグラウンドに関係する。Saurabh Aggarwal氏は、スタンフォード大学卒業後、「インド市場に向けたサービスをつくりたい」という想いから、2001年にIM(Instant Messaging)サービス『VeriChat』を運営するPDAappsの共同創業者として、プロダクトマネジメント、ビジネス開発、エンジニアリング、営業、財務を担当していた。後に、PDAappsはIntellisync Corporationに売却された。

Octroは、2012年に、ゲーム事業への事業転換を図っており、iOS、Android、Windows Phone8、Facebookブラウザ向けにゲームを提供している。同社の主なゲームタイトルは、『TeenPatti』、『Tambola』や『OctroRummy』などのカジノゲームがある。


『TeenPatti』と『Tambola』の1日当りの全世界のユーザー数は約200万人に及ぶ。インドのゲーム会社でいえば、Matrix Partnersが投資するHead Infotechのカジノゲーム『Ace2Three』で300万人、Tiger Global Managementが投資するRummy Circleのカジノゲーム『RummyCircle』で200万人なので、同社の今後の活躍には期待したいところだ。




また、今回の資金調達により、Octroは、新規タイトルの開発費用、サービス地域の拡充をしたい狙いだ。また、それに伴い、同社は、従業員数を現在の25人から2倍増の50人に増強したいとしている。

なお、5月29日付けのVenture Beatなどによれば、Sequoia Capitalは、インドを中心に、主に、技術・ヘルスケア・コンシューマー向けビジネスを運営する企業へ投資するべく、新しくファンドを設立したという。これは、第4号目のインドに焦点をあてたファンドで、ファンド規模は5億3000万ドル(約540億円)とのこと。






 

公式サイト





(C) Octro