【ゲーム株概況(6/5)】全般にさえない…スクエニは上昇、国内証券が今後2年の増益シナリオを見込む

6月5日の東京株式市場では全体相場の上昇基調に一服感が出たことから、ゲーム株にも目先の利益を確定する売りが出た。前日大幅高となったエイチーム<3662>やモブキャスト<3664>が売られた一方、投資判断の引き上げがあったスクウェア・エニックスHD<9684>の上昇が目立った。

スクウェア・エニックスは前日比79円（4.8％）高の1712円で取引を終えた。大和証券が投資判断を5段階中真ん中の3（中立）から2に1段階引き上げたことが買い材料になったもよう。

大和証券のアナリストはスクウェア・エニックスについて、前年度に構造改革を敢行して収益体質を改善させたことに加え、「今年度（2015年3月期）にモバイル・オンラインビジネス（特に日本国外）での収益基盤を確立し、来年度（2016年3月期）に『ファイナルファンタジー15』などの大型タイトルを投入することで、大幅な増益を期待する」というシナリオをみている。大和は16年3月期の営業利益は214億円と、14年3月期の約2倍になると見込む。

日本一ソフトウェア<3851>も取引制限値幅の上限（ストップ高）にあたる前日比100円（18％）高の657円と、大幅高。目立った買い材料は見当たらないが、一部では近日発売予定のPSVita向け新作をはやす声があった。


以下、5日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	市場	終値	前日比	前日比率
日本一ソフトウェア	3851	ＪＱ	657	100	17.95%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	東１	1,712	79	4.84%
日本ファルコム	3723	東マ	898	23	2.63%
ミクシィ	2121	東マ	14,100	290	2.10%
コーエーテクモＨＤ	3635	東１	1,300	10	0.78%
サイバーエージェント	4751	東マ	4,180	30	0.72%
カプコン	9697	東１	1,725	9	0.52%
グリー	3632	東１	955	4	0.42%
コロプラ	3668	東１	2,740	-11	-0.40%
マーベラスＡＱＬ	7844	東１	822	-4	-0.48%
任天堂	7974	東１	11,900	-60	-0.50%
ネクソン	3659	東１	920	-5	-0.54%
アクセルマーク	3624	東マ	642	-7	-1.08%
ＧＭＯインターネット	9449	東１	1,103	-12	-1.08%
ガーラ	4777	ＪＱ	162	-2	-1.22%
セガサミーＨＤ	6460	東１	2,018	-26	-1.27%
コナミ	9766	東１	2,281	-37	-1.60%
バンダイナムコＨＤ	7832	東１	2,248	-43	-1.88%
ＫＬａｂ	3656	東１	897	-18	-1.97%
ガンホー	3765	ＪＱ	685	-14	-2.00%
ケイブ	3760	ＪＱ	1,815	-39	-2.10%
ドリコム	3793	東マ	2,242	-50	-2.18%
クルーズ	2138	ＪＱ	4,610	-115	-2.43%
ボルテージ	3639	東１	1,359	-36	-2.58%
オルトプラス	3672	東１	1,441	-39	-2.64%
ｅｎｉｓｈ	3667	東１	1,780	-52	-2.84%
ディー・エヌ・エー	2432	東１	1,449	-43	-2.88%
アエリア	3758	ＪＱ	1,460	-44	-2.93%
エイチーム	3662	東１	6,560	-220	-3.24%
モブキャスト	3664	東マ	1,041	-76	-6.80%