IDCフロンティア、アイビーシーと業務提携。クラウドのパフォーマンス最適化や監視・運用サービスを共同開発・販売

IDCフロンティアとアイビーシーは、共同でクラウドやハウジングのサーバー環境やネットワーク機器の性能データを収集・解析し、システムの稼働品質向上や高度運用サービスを開発・販売するため、業務提携を開始したことを発表した。

この業務提携により、データセンター内にある多くの監視ポイントから得られる実際のシステム稼働状況をリアルタイムで収集・解析し、利用者への情報提供だけでなく、事業者によるクラウドの高負荷サーバー再配置による資源の最適分配や、ネットワークの障害予兆検知などを行い、クラウドサービスの安定提供や障害に至る前のリソース増強や帯域変更など、先回りのシステム運用が可能となる。

インターネットでサービスを提供する事業者は、利用者の拡大や突発的なアクセス集中など、サーバー処理能力の超過やトラフィック増加によるネットワーク帯域の不足により、システムの運用限界を超える場合があるとのこと。

このような予期せぬ高負荷によるサービスの遅延は、正常な運用の回復までシステムの管理者が昼夜を問わず対応に追われることも多く、負担が多いのが実情。また、クラウドサービスの運用においては、これら高負荷サービスが稼働する仮想マシンの増大がサービスのパフォーマンスに影響を及ぼす一因ともなり、安定提供はクラウド事業者側の課題でもある。

このような状況の中、クラウドやデータセンターなどのITインフラを提供するIDCフロンティアと、ネットワークシステムの改善ソリューションを提供するアイビーシーは、アイビーシーの性能監視ツールであるSystem Answer G2をIDCフロンティアのデータセンターに導入し、ハウジング利用者やクラウドサービスの稼働状況・性能の収集と解析、可視化を行うという。

これにより、収集したシステム性能データのレポーティングだけでなく、傾向を元に障害を予測し、システム遅延の影響を及ぼす前の先回りした対応策の提示や、クラウドサービスのリソース最適化によるパフォーマンス劣化の回避、キャパシティ計画立案時に役立つ情報の提供など、従来の障害検知/障害対応の枠を超えた、ITインフラの高度な運用サービスを実現。
 

なお、本業務提携に関する詳細は次の通り。

・両社でITインフラ運用における問題の早期発見・予測を可能にする高度運用サービスを開発
・IDCフロンティアのクラウド管理・運用ノウハウを基に、クラウド基盤上の仮想マシン再配置レコメンド機能を開発
・両社エンジニアの人的交流、高度運用サービスや製品の相互販売の実施




■関連サイト

「IDCフロンティア」企業サイト

「アイビーシー」企業サイト