NHN PlayArt、今夏の注目作『我が城に敵なし』のメディア先行体験会を開催…高い戦略性と強い競争・協調要素を備えたディフェンスゲーム


NHN PlayArtは、7月16日、東京都内で、スマートフォン向けタワーディフェンスゲーム『我が城に敵なし』のメディア先行体験会を開催した。アプリは今夏リリース予定で、ダウンロードと基本プレイは無料で、一部アイテム課金制となる。本作は、様々な時代の武将たちを率いて、敵城を攻め落とすディフェンスゲームで、『街コロ』や『Crimson Dragon』『パンツァードラグーン』などを手がけた二木幸生氏が所属するグランディング社との共同開発タイトルとなる。

NHN PlayArtとしては初めてのタワーディンフェンスゲームとなるが、先行体験会でゲームのプレゼンテーションを行った同社ディレクターの林智之氏は「新しいことをやったり、独特の世界観で作ったりしたため、開発チームでイメージが共有できず難産だった」と振り返った。また、グランディングの二木氏は「(かつて所属していた)セガの頃のような熱い論争を繰り広げながら作った。その熱量を感じさせるゲームに仕上がっていると思う」と自信を示した。
 

▲NHN PlayArtの林氏(左)とグランディングの二木氏(右)▲
 


さて、ゲームは、2D横スクロール型のタワーディフェンスゲームだが、大きく3つの要素で構成されている。
 

(1)攻城戦:配下となる武将を指揮して、敵やライバルの城を攻め落とす
(2)築城:その攻め落とした城からお宝を奪い取る
(3)お宝鑑定:そのお宝から出てきた建物や武将を使って最強の城を作り上げていく

というサイクルとなる。


(1)攻城戦
 

攻城戦は、最大3人の武将を選択・指揮して、敵の設置した兵士や罠、防衛施設を攻略し、本丸を落とすことができれば勝利となる。多種多様な施設が6種類設置されており、配置する武将の特徴や組み合わせがカギとなる。攻城戦は基本的にオートだが、武将の前進・後退を指揮したり、復活・体力回復などを行うことができる。
 


敵の城の本丸を落とすことに成功すると、その城にあるお宝がもらえる。お宝の中身はすぐには手に入れることができず、一定時間を必要とする「鑑定」をすることで初めて利用可能になる。鑑定が完了すると、攻城戦で使う武将であったり、自分の拠点に設置する防衛施設が入手できる。防衛施設については、各種ガチャでも入手可能とのことだ。

攻城戦で攻略する防衛施設は、実に様々だ。攻め手を足止めをするための柵や、遠距離から攻撃する弓兵や盾兵、槍兵がいる兵舎、兵隊を回復させる温泉施設、防衛施設に特殊効果を付与する特殊ユニット「憑きモン」が武将たちの行く手を阻む。敵の防衛施設を見ながら、配置する武将ユニットの特性や組み合わせを考える必要がある
 

▲憑きモン。巨大なドクロで広い範囲を攻撃する▲

自分で指揮する武将については、リリース時点では、移動速度が遅いが高い体力と攻撃力を持つ武蔵坊弁慶、盾を持ち高い耐久力を持つ本多忠勝、体力はないが移動速度と高い攻撃力を持つ服部半蔵、遠距離から攻撃できる那須与一など個性豊かな6人の武将が用意されている。戦国武将だけでなく、様々な時代の武将が登場し、今後のアップデートで定期的に増やしていくという。武将はガチャではなく、攻城戦のお宝から入手できる。
 


▲お宝鑑定で手に入った本多忠勝▲

リリース時点では、攻城戦は、「ストーリー」、イベントなどの「期間限定」、「オンライン」の3モードが実装される予定(テストプレイではストーリーのみ)。オンラインについては、攻城戦に勝利すると、敵プレイヤーが鑑定中の宝物を奪うことができるという。鑑定中の宝を他のプレイヤーと奪い合うというのもオンラインコンテンツならではの楽しみ方となるだろう。開発チーム内でもテストプレイでは白熱した奪い合いが行われたそうだ。
 



(2)築城
 

攻城戦で他のプレイヤーの城を攻撃できるということは、つまり、自分の城も他のプレイヤーから攻撃を受ける可能性があるということだ。そこで「築城」で城内に様々な防衛施設を設置して、敵からの攻撃に備える必要がある。
 


防衛施設は「足軽」「御家人」「大将」の3種類があり、大将、御家人、足軽の順に強い。強力な施設は、やはり有料ガチャで入手しやすくなるようだ。また施設にはレベルもあり、当然のことながらレベルが高くなるほど強くなる。テストプレイ時には同じ施設を手に入れると自動合成のような機能が発生し、施設のレベルが上がるようになっていた。
 

▲足軽の弓兵舎と大将の結矢倉の違いは見た目でも明らか▲


デモプレイでは、まず一番前に敵を足止めする「柵」を配置し、その背後に弓兵がいる矢倉や弓兵舎を置く戦術が紹介された。これによって、敵が柵で足止めされている間に弓兵で敵兵力を減らしていくことができる。そして、柵や矢倉を抜けてきた敵を槍兵や剣兵で迎え撃つ。近くに体力を回復する効果のある温泉を置くことで耐久力を上げていくという。

なお、自分の設置した城については、「模擬戦」を行うことで確認することもできる。つまり自分の築いた城を自分の部隊で攻撃することで、配置した防衛施設が意図したとおりに機能しているのか、そして、守備を行っていく上での問題点や改善ポイントなどを探ることができる。このあたりもユニークなポイントといえよう。

自分の城を守るためのコツは「同盟」(フレンド)をいかに有効利用するかにある。同盟を1人増やすと、自分の城が攻撃された時に守ってくれる武将が1人追加される。このため、同盟が多くなるほど、そして、より強い力を持つ同盟がいることで、守備力が格段に向上するようになっている。

さらに、NPCの城に登場した、施設に特殊効果を付与する効果「憑きモン」だが、リリース後のアップデートで自分の城にセットできるようにするそうだ。デモプレイでは大きなドクロが登場し攻撃を展開したが、今後、かわいい妖怪や、攻撃以外の特殊能力を発揮する「憑きモン」も用意していくそうだ。
 



(3)お宝鑑定
 

敵の城から入手したお宝は、一定時間鑑定しなくてはならない。鑑定している間に城を落とされると、お宝が奪われてしまうのだ。しかも奪い合いの要素はなかなかシビアだ。例えば、5時間鑑定に必要なお宝があったとし、4時間59分の時点でお宝が奪われたとしよう。すると、奪った相手は5時間鑑定するのではなく、わずか1分の鑑定で、施設や武将が入手できるのだ。緊張感のある奪い合いとなりそうである。



■今夏の注目タイトル

最後に、林氏によると、ゲームの開発状況は、リリース時点で予定している要素はすべて実装されており、デバッグとバランス調整を行っている最中とのこと。しかしながら、体験プレイでは低レベル帯でしかプレイできなかったが、ゲームバランス自体は現状でもよくとれているように感じられた。また、攻城戦のテンポも良好で、ストーリーモードは数分で終わるようになっている。このため、通勤・通学など移動中や、待ち合わせなどのちょっとしたスキマ時間にも十分楽しめるだろう。正式リリースが待ち遠しい限りである。
NHN PlayArt株式会社
http://www.nhn-playart.com/

会社情報

会社名
NHN PlayArt株式会社
設立
2015年10月
代表者
代表取締役社長 丁 佑鎭
決算期
12月
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