ニュースアプリのスマートニュース、グリーやミクシィから総額36億円を調達…グリーとゲーム関連コンテンツ、ミクシィとネイティブ広告で提携
スマートニュースは8月8日、提供するスマートフォン/タブレット向けニュースアプリ『SmartNews(スマートニュース)』事業の強化を目的とし、Atomico(アトミコ)とグリー<3632>をリード投資家とする総額約36億円の資金調達を実施したと発表した。ミクシィ<2121>や、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>創業者の川田尚吾氏も出資する。スマートニュースはグリーとゲーム関連コンテンツや灌漑展開で、ミクシィとはネイティブ広告ネットワークで、それぞれ資本業務提携も実施する。
「SmartNews」は、独自開発のソーシャルメディア解析技術を活用し、世の中で話題となっている記事を厳選して掲載していることで人気が高く、ダウンロード数は現在400万を超えている。今回の第三者割当増資の引受先は、英国に拠点を置くベンチャーキャピタルのアトミコ、グリー、ミクシィ、川田尚吾氏、グロービス・キャピタル・パートナーズなど。
グリーは、今回の出資とあわせて、「SmartNews」が今後強化を予定しているモバイルゲームおよびアプリ関連のカテゴリーに対して、最適なコンテンツを提供する予定という。また、スマートニュースの海外展開に際し、グリーの米国子会社であるGREE International, Inc. を通じて支援する予定だ。
ミクシィは、スマートニュースが開発・構築するネイティブ広告ネットワーク「スマートアド(仮称)」に対して、SNS「mixi」のフィード広告枠を独占提供する。また、8月11日に、ミクシィ取締役で新規事業を管掌する川崎裕一氏が、スマートニュースのシニア・ヴァイス・プレジデント/執行役員・広告事業開発担当に就任し、「スマートアド(仮称)」の事業開発を担う。「スマートアド(仮称)」の売上は、スマートニュースとミクシィでレベニューシェア(収益分配)する。
ネイティブ広告は、従来のディスプレイ広告(バナー広告等)と異なり、ページの内容やデザイン、プラットフォームの動作と合致することで、ユーザーがサービスの一部として違和感がないと感じる広告表示・展開のこと。近年、米国や日本で新たな広告手法として注目を集めている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- スマートニュース