【ゲーム株概況(8/13)】ミクシィに売り買い交錯…売買代金は国内首位 決算発表のKLabが14%安

8月13日の東京株式市場で、ゲーム株は方向感に乏しい展開だった。短期資金にとって中心銘柄となっているミクシィ<2121>が、一時は下げに転じるなど売り買い交錯し、なかなか全体の雰囲気好転につながらなかった。

ミクシィ<2121>のきょう1日の売買代金は1157億円と国内最大に膨らんだが、終値は3%高にとどまった。複数の証券会社が目標株価を引き上げるリポートを発行したが、連日のストップ高で実質的な上場来高値である6660円に接近したこともあり、いったん利益確定の売りも増えたもよう。『モンスターストライク』で未成年ユーザーのオーブ購入金額に月額上限を設定すると発表(関連記事)したことが投資家心理を冷やした可能性もある。

なお、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はミクシィの目標株価を7500円に、楽天証券は9000円~1万円に、それぞれ引き上げている。

クルーズ<2138>が取引終盤に急速に買われ、終値は7%高。決算前に空売りを仕掛けていた向きが、決算発表後の大幅安を受けて、買い戻しに動いているとの見方があった。クルーズに先行して発表されたディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>決算で、コイン消費の減少が続いていることが判明(関連記事)したことから、Mobageで主力ゲームを運営するクルーズの業績も振るわないとの見方が浮上していたという。

前日決算を発表したKLab<3656>が14%安と急落。決算内容は四半期で黒字転換と好調な内容だったが、7~9月期の業績予想に過度な期待を抱いていた向きの売りに押された。7~9月期の売上高は60億円と前四半期から16%増えるものの、広告費の増額で、利益は横ばいになる見通しだ。


以下、13日の主なゲーム企業の株価と騰落(単位は円)。
銘柄名 証券コード 終値 前日比 前日比率
クルーズ 2138 3200 216 7.24%
日本ファルコム 3723 1121 60 5.66%
アクセルマーク 3624 2138 102 5.01%
ミクシィ 2121 6270 160 2.62%
オルトプラス 3672 1261 29 2.35%
ケイブ 3760 1583 13 0.83%
ブロッコリー 2706 1018 7 0.69%
コーエーテクモHD 3635 1556 6 0.39%
バンダイナムコHLDGS 7832 3045 10 0.33%
セガサミーホールディングス 6460 1994 6 0.30%
任天堂 7974 10970 5 0.05%
スクウェア・エニックス・HD 9684 2320 -5 -0.22%
サイバーエージェント 4751 3310 -15 -0.45%
enish 3667 1378 -7 -0.51%
ガーラ 4777 179 -1 -0.56%
コナミ 9766 2453 -20 -0.81%
カプコン 9697 1948 -16 -0.81%
アエリア 3758 1509 -14 -0.92%
ネクソン 3659 962 -9 -0.93%
ディー・エヌ・エー 2432 1273 -12 -0.93%
日本一ソフトウェア 3851 616 -6 -0.96%
モブキャスト 3664 805 -9 -1.11%
ボルテージ 3639 1551 -23 -1.46%
エイチーム 3662 6500 -140 -2.11%
グリー 3632 850 -21 -2.41%
ガンホー・オンライン・エンター 3765 564 -15 -2.59%
コロプラ 3668 4485 -170 -3.65%
ドリコム 3793 1764 -89 -4.80%
マーベラス 7844 1301 -120 -8.44%
KLab 3656 1743 -283 -13.97%