【ゲーム株概況（9/16）】enishがストップ高！　『千年の巨神』の事前登録者数が6万人突破で　上方修正のファルコムも高い

9月16日付の東京株式市場では、日経平均株価は小幅安。為替の円安が一服したことや、騰落レシオなど各種テクニカル指標で過熱感がでていることもあり、利食い売りが優勢となった。ただ、米FOMC（連邦公開市場委員会）や、スコットランドの独立を問う住民投票など大きなイベントが控えていることから積極的なポジションが取りづらく、模様眺めムードの強い相場だった。

新興市場については、マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに小反発。短期資金中心の値動きの荒い展開だった。バイオ関連の一角やゲーム関連、そして値動きの軽い個別材料株に物色のほこ先が向かった。ゲーム関連ではenish<3667>がストップ高まで買われたほか、上方修正の日本ファルコム<3723>、ケイブ<3760>などが高い。半面、アクロディア<3823>やガーラ<4777>の下げが目立った。

enishが前日比400円高の2194円とストップ高で取引を終えた。この日（9月16日）、今秋リリース予定のスマートフォン向け新作ネイティブアプリ『千年の巨神（せんねんのきょしん）』の事前登録者数が6万人を突破したことを明らかにしており（関連記事）、これが手がかり材料視された模様。

ケイブも大幅高となった。NHN Entertainmentは、9月12日、ケイブがライセンスを提供するスマートフォンアプリ『Bug Princess（虫姫さま）』の事前登録を開始しており、これが好感されたようだ（関連記事）。9月26日より配信する予定。

日本ファルコムも高い。上方修正が好感された（関連記事）。2014年9月期の業績予想を上方修正し、売上高24億円（前回予想19億円）、営業利益12億円（同7億5000万円）とした。売上高と利益は過去最高となる見通し。新作「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」の受注状況が非常に好調なことに加え、前作「英雄伝説 閃の軌跡」や「イースセルセタの樹海」英語版も好調に推移したため。

このほか、ミクシィ<2121>とカプコン<9697>も堅調。『モンスターストライク』と『モンハン 大狩猟クエスト』でコラボキャンペーンを実施すると発表したことが材料視された（関連記事1、関連記事2）。なお、ミクシィは、この日の引け後に『モンスターストライク』の会員数が1300万人を突破したことを明らかにしており（関連記事）、明日の動きも注目される。


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