【ゲーム株概況(11/7)】アクロディアとガーラが大幅高 上方修正のスクエニとバンナムはさえない

東京株式市場では、日経平均株価は反発。前日の米国株式市場の上昇に加え、為替が1ドル=115円台と円安水準になったことを支援材料として輸出関連株を中心に買われた。ただ、短期的な過熱感が強く、上値では利食い売りが出やすいうえ、雇用統計の発表を控えていることから引けにかけては様子見ムードが広がったという。

ゲーム・ネット関連株については、アクロディア<3823>やガーラ<4777>が大幅高となるなど、個別材料株が物色対象となった。その一方で、業績予想を上方修正したスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>やバンダイナムコホールディングス<7832>が目先材料出尽くしとなって売られたようだ。エイベックスと資本業務提携を行うと発表したサイバーも高い。

このほか、MSCI採用銘柄の入れ替えがあり、新規採用となったコロプラ<3368>がこじっかりで、ミクシィ<2121>はさえない。ミクシィはこの日、決算発表を控えており、警戒感が強かったものとみられる。また不採用となったグリー<3632>がこじっかり。ディー・エヌ・エー(DeNA)は前日と変わらず。

大幅高となった2銘柄についてもコメントしておく。

アクロディアは前日比60円高の381円で取引を終えた。同社は前日、堤純也社長を割当先とする第三者割当増資の払い込みが完了し、堤氏が筆頭株主になったことを明らかにした。財務内容の改善に加え、社長自らが増資を引き受けたことで、同社の今後の業績立て直しに取り組む姿勢を評価する動きが広がったようだ。

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ガーラ<4777>も大幅高。同社は、11月6日、スマートフォンゲーム『Supermagical』のAndroid英語版と韓国語版の配信を開始したと発表しており、これが手がかり材料視されたもよう。

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■関連銘柄一覧
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
企業データを見る
株式会社ガーラ
http://www.gala.jp/

会社情報

会社名
株式会社ガーラ
設立
1993年9月
代表者
代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
決算期
3月
直近業績
売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4777
企業データを見る
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
http://www.acrodea.co.jp/

会社情報

会社名
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
設立
2004年7月
代表者
代表取締役会長 田邊 勝己/代表取締役社長 篠原 洋
決算期
8月
直近業績
売上高9億0100万円、営業損失5億1400万円、経常損失4億0500万円、最終損失5億8100万円(2021年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3823
企業データを見る
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高9900億8900万円、営業利益1164億7200万円、経常利益1280億0600万円、最終利益903億4500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
企業データを見る