ユナイテッド<2497>とヴォラーレは、12月15日、資本業務提携を締結したことを発表した。ユナイテッドはヴォラーレに出資(金額非公開)し、ネイティブ広告を中心とした広告配信などにおいて、業務連携を進めていく。
1.資本業務提携の理由
ユナイテッドは、RTB広告事業とスマホメディア事業に注力しており、RTB広告事業ではスマホ領域において国内最大級のメディア向け広告配信プラットフォームであるSSP(※1)「AdStir(アドステア)」を提供している。一方、ヴォラーレは、Webコンサルティング事業とインターネットメディア事業を展開しており、インターネットメディア事業では月間500万ユーザーが利用するユーザー参加型のスマホアプリ情報サイト「Appliv(アプリヴ)」を運営するとともに、アプリ広告に特化した独自のアドネットワーク「Appliv AdNetwork」の提供を今年12月に開始している。今回の資本業務提携は、両社が手がけるネット広告関連事業とメディア事業における強みを生かし、今後成長が見込まれるネイティブ広告(※2)を中心としたネット広告領域における取引量増大と、両社事業の強化を目的としている。
2.業務提携の主な内容
(1)「Appliv AdNetwork」の出稿における「AdStir」の優先利用
ヴォラーレは、「Appliv AdNetwork」で取り扱うネイティブ広告をはじめとしたアプリ広告配信について、ユナイテッドのSSP「AdStir」を優先的に利用する。
(2)「AdStir」における「Appliv AdNetwork」配信用特別広告枠の確保
ユナイテッドは、「AdStir」で契約する各メディアにおいて「Appliv AdNetwork」配信が最大化されるよう特別広告枠を確保する。
(3)「Appliv」が「AdStir」を導入
ヴォラーレの「Appliv」に「AdStir」からの広告配信枠を設定し、「AdStir」は「Appliv」の広告収益最大化に努める。
今後も両社は、それぞれが運営する事業における経営資源を活かしながら、お互いの事業発展につなげるべく相互に最大限協力していく方針だ。
(※1)SSP
複数の広告案件を一元管理し、配信を最適化(イールドオプティマイズ機能など)する事で収益の最大化を狙う、サプライサイド(メディア側)の広告管理プラットフォーム。
(※2)ネイティブ広告
各メディアのコンテンツやレイアウトに調和した形で表示される新しい種類の広告手法。先行している米国ではソーシャルメディア等のネイティブ広告費が2014年の31億ドルから2017年には50億ドルに達するという予測もある(2013年12月:米国BIA/Kelsey調べ)など、今後の成長が見込まれている。
会社情報
- 会社名
- ユナイテッド株式会社
- 設立
- 1998年2月
- 代表者
- 代表取締役社長兼執行役員 早川 与規/代表取締役兼執行役員 金子 陽三
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 2497