ネオス、第3四半期は大幅な赤字に転落…通期営業損益予想は3億円の黒字から一転4億1900万円の赤字に転落

ネオス<3627>は、2015年2月期の第3四半期累計(3~11月)の連結業績を発表、売上高は39億400万円(前年同期比31.8%減)、営業損益4億3900万円の赤字(前年同期実績1億4900万円の黒字)、経常損益4億1500万円の赤字(同1億6400万円の黒字)、四半期純損益10億1900万円の赤字(同6600万円の黒字)と大幅な赤字に転落した。なお、純損益の損失が大きく膨らんでいるのは、選択と集中の事業方針の下、コンシューマーサービス及び端末向けソフトウェア開発に関するプロジェクトの中で、今後の収益において期待ができないものものを中止し、減損損失として2億3100万円の特別損失を計上したことも影響している。
 

セグメント別の状況は、ソリューション事業において通信キャリアにおける端末開発需要の落ち込みによりキャリア向けソリューション事業が大きく低迷。同事業の売上高は前年同期比22.9%減の25億9033万円にとどまった。

一方、プロダクト&サービス事業は、昨年度にに大きく寄与したNTTドコモ向けスティック型デバイス「SmartTV dstick 01」の寄与分が反動減したことに加え、キャリア向けソフトウェアライセンス事業の売り上げも減少。ビジネスコミュニケーション分野や幼児教育分野の立ち上げなどに注力したものの、売り上げ減少分をカバーするには至らず、売上高は前年同四半期比44.4%減の13億1441万円となっている。

なお、同社は第3四半期決算の発表とともに業績予想と配当予想の修正、特別損失の発生、繰延税金資産の取り崩し、役員報酬減額などを発表。2015年2月期通期の予想は売上高52億円(前期比28.5%減)、営業損益4億1900万円の赤字(前期実績1億6000万円の黒字)、経常損益3億9000万円の赤字(同1億7500万円の黒字)、純損益9億9500万円の赤字(同6300万円の黒字)に減額修正されている。
 

また、配当予想については、従来予想の期末4.5円から同1.5円(前期実績4.5円)に減額修正されている。