2月4日の主なネット・ゲーム関連企業の決算発表…スクエニとマーベラスが第3四半期、グリーが第2四半期決算を発表
2月4日の主なネット・ゲーム関連企業の決算発表は以下の通り。週末に向けて、決算シーズンの第2のピークを迎えることになるが、ネット・ゲーム関連企業という観点でいうとむしろ今週が最大のピークと言える。そんな中で、この日は注目銘柄がめじろ押しだが、スクウェア・エニックスHD<9684>、マーベラス<7844>の第3四半期決算、そしてグリー<3632>の第2四半期決算に注目しておくべきだろう。
まずは、スクウェア・エニックスHDだが、『ドラゴンクエストX』や『ファイナルファンタジー14』などオンラインゲームや、スマートフォン向けゲームアプリにより、年間を通して安定した収益を計上するビジネスモデルの構築が進んでいることなど、大手ゲーム株の中でも市場の評価は高い。さらに足元は『乖離性ミリオンアーサー』『ブレイブリーアーカイブ ディーズレポート』『無限∞ナイツ』と新作アプリを投入しており、そうした傾向がさらに強まっていることが予想される。事前登録を開始した『FFレジェンズ 時空ノ水晶』など、さらなる新作アプリも控えているだけに、ここでの注目は怠れないだろう。
次にマーベラスだが、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の好調などを背景にオンライン事業がコンシューマ事業の不調をカバーする形で、第2四半期まで順調な業績進捗を見せている。ただ、懸念材料がないわけではなく、『ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド』の再開が順調に進むのかは気になるところ。なお、2月2日付で、サービス再開時期について、2015年2月下旬頃を目標として、鋭意開発中と新たな情報を発表している。
最後にグリーについては、第1四半期時点では前年同期比で大幅な減収減益となったものの、四半期ベースの推移ではQonQで利益が増益となるなど、下げ止まりの兆しも見えつつある。ただ、ネイティブゲームへのシフトの成果などはまだ具体化してきておらず、この第2四半期決算でその進捗度合いをあらためて確認したいところだ。
コード | 会社名 | 決算期末 | 種別 |
2371 | カカクコム | 3月 | 3Q |
2440 | ぐるなび | 3月 | 3Q |
3632 | グリー | 6月 | 2Q |
3633 | GMOペパボ | 12月 | 本決算 |
3695 | GMOリサーチ | 12月 | 本決算 |
3857 | ラック | 3月 | 3Q |
4281 | DAC | 3月 | 3Q |
4676 | フジ・メディアHD | 3月 | 3Q |
4689 | ヤフー | 3月 | 3Q |
6758 | ソニー | 3月 | 3Q |
7844 | マーベラス | 3月 | 3Q |
9409 | テレビ朝日HD | 3月 | 3Q |
9438 | エムティーアイ | 9月 | 1Q |
9684 | スクウェア・エニックスHD | 3月 | 3Q |
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高754億4000万円、営業利益124億9800万円、経常利益130億8600万円、最終利益92億7800万円(2023年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844