マーベラス、第3四半期決算は売上高24.2%増と営業益35.4%増と大幅増収増益を達成…QonQでは営業益が85.9%増、オンライン事業がけん引役に

マーベラス<7844>は、2月4日、2015年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績を発表、売上高182億800万円(前年同期比24.2%増)、営業利益29億2500万円(同35.4%増)、経常利益31億1200万円(同39.5%増)、四半期純利益18億7500万円(同34.7%増)となった。引き続きオンライン事業の好調がコンシューマ事業の苦戦を補っており、2ケタの増収増益での着地となっている。
 

セグメント別の状況は以下の通り。
 

○オンライン事業


PCブラウザゲームにおいて、2014年11月4日に『三国志PHX(サンゴクシフェニックス)』を新規リリースしたほか、ロングヒットタイトル『ブラウザ三国志』を中心に既存タイトルも堅調に推移。モバイルブラウザゲームもサービス開始から2年半が経過した『一騎当千バーストファイト』の売り上げが再び上昇するなど、既存タイトルが堅調に推移した。一方、ネイティブアプリについては、2013年12月にリリースした『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が好調を継続しており、売り上げをさらに拡大しながら収益に大きく貢献。同タイトルはTVCMも奏功し、累計ダウンロード数も500万件を突破した。このほか、アプリゲームの新規タイトルとして、2014年11月25日に『NBA CLUTCH TIME』、同12月11日に『集めて!とらんぷ娘れくしょん』の正式サービスを開始した。

なお、ウォルト・ディズニー・ジャパンとのライセンス契約に基づき2014年12月15日にサービスを開始した『ディズニー マジックキャッスル ドリーム・アイランド』については、配信開始時よりサーバーのキャパシティを超えるアクセスがあった結果、同12月19日にサービスを一時中断。現在、再開に向けての改修作業にあたっている(現時点で2月下旬サービス再開が目標)。

この結果、同事業の売上高は105億6100万円(同68.5%増)、営業利益は24億1100万円(同490.7%増)となった。
 

○コンシューマ事業


自社販売部門では、ダウンロード専用で販売していた『デカ盛り閃乱カグラ(PS Vita)』のパッケージ版を2014年11月27日に発売。アミューズメント部門は、2014年6月26日よりサービスを開始した、キッズアミューズメント筐体「パズドラZテイマーバトル」は競争激化の中、引き続き軟調な推移となった。同様に「ポケモントレッタ」についても、底堅い推移は見せているものの、計画を下回る結果となり、同事業の売上高は44億9200万円(同17.2%減)、営業利益は4億9700万円(同72.5%減)となった。
 

○音楽映像事業


音楽映像制作部門は、主幹事TVアニメ作品「幕末Rock」「東京喰種トーキョーグール」の音楽・映像商品化を行った。ステージ制作部門では、2014年10月に「舞台『弱虫ペダル』箱根学園篇~野獣覚醒~」、同11月に「ミュージカル『テニスの王子様』コンサートDream Live 2014」、さらに同12月に「超歌劇『幕末Rock』」の公演を行い、チケット販売に加えて、関連グッズやDVDの販売も好調に推移した。その結果、同事業の売上高は31億6600万円(同6.5%増)、営業利益は7億3700万円(同15.4%増)となった。
 

■第3四半期はQonQで営業益が85.9%増に


また、第3四半期期間(10~12月)の業績を見てみると、売上高は68億2100万円(前四半期比2.9%増)、営業利益は14億7600万円(同85.9%増)と利益率が大幅に上昇する結果となった。
 

なお、2015年3月期の見通しについては、売上高250億円(前期比23.0%増)、営業利益38億円(同26.4%増)、経常利益37億9000万円(同24.6%増)、当期純利益22億7400万円(同20.8%増)と従来予想を据え置いている。
 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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