ミクシィ<2121>は、3月19日、株式会社フンザの全株式を約115億円で取得し、子会社化することを発表した。また、今回の株式取得のための資金は、金融機関からの借入で賄う。
フンザ社は2013年に創業し、「世の中の文化となるウェブサービスを創る」をビジョンに、国内最大級のチケットフリマサービス「チケットキャンプ」を開発・運営している。「チケットキャンプ」は、コンサートや演劇、スポーツなどの公演チケットをユーザー同士で取引するサービスで、2013年のサービス開始以降順調に利用者数を伸ばし、チケット購入者が行けなくなってしまったチケットをファンに譲るという、ファン同士のチケット流通が行われている。
国内のライブ・エンタテインメントの市場は、2013年に前年比136.2%(※1)と消費の拡大やライブ開催数の増加を背景に拡大を続けている。「チケットキャンプ」は、スマートフォンに最適化されたUI・アプリの提供やエスクロー決済の導入などユーザーの利便性を高めたサービスを提供してきた結果、取引件数・チケット流通総額は急速に拡大し、2014 年12月の流通総額は約8億円となっている。なお、取引時に出品者・購入者双方から受け取る手数料が、主な収益源となっている。
ミクシィは、SNS「mixi」で培い、『モンスターストライク』を大きく飛躍させたマーケティング・アプリ開発・カスタマーサポートなどのノウハウを提供し、フンザ社の持つサービス開発力・チケットフリマサービス運営におけるノウハウと融合させることにより、急成長している事業の拡大を更に加速させていく。また、チケットを気軽に取引できる文化を創っていくことで、イベント自体の活性化およびライブ・エンタテインメント市場拡大への貢献が実現できると判断し、フンザ社の全株式取得を決定した。
将来的には、「mixi」との連携によりユーザーのライブ・エンタテインメント体験をより豊かにすること、主催者公式チケットのマーケットプレイスを創出することを通して、スマホで「チケットフリマ」という新しい文化を創造していく。
なお、今回の子会社化による2015年3月期連結業績に与える影響は軽微としている。
※1 一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)が全国の正会員社を対象に調査を行ない算出したライブ・エンタテインメントの市場規模の前年比数値。
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121