ボルテージ、第3四半期は最終黒字に転換…各利益はいずれも6月期の通期予想を上回って着地 QonQで利益率が大幅改善、営業益は3.2倍に【追記、資料追加】
ボルテージ<3639>は、4月23日、2015年6月期の第3四半期累計(7~3月)の連結業績を発表、売上高は78億7500万円(前年同期比5.7%増)、営業利益2億2400万円(同52.4%減)、経常利益2億4800万円(同49.8%減)、四半期純利益9100万円(同55.1%減)となった。第2四半期までの最終赤字から黒字転換を達成しており、各利益項目は、1月22日に発表した2015年6月期通期の修正予想(関連記事)を上回って着地している。
各分野ごとの状況は以下の通り。
【日本語市場】
・恋愛ドラマアプリ(F2P)
既存タイトル『天下統一恋の乱 Love Ballad』『ルームシェア素顔のカレ Love Days』が好調に推移した。集客は、2015年1月に出稿した『ルームシェア素顔のカレ Love Days』のテレビCMにおいて、目標の10ヶ月回収を達成する見込み。
・恋愛ドラマアプリ(P2P)
新規タイトル『大人の初恋、はじめます』などが順調に立ち上がった。既存タイトルは『上司と秘密の2LDK』『特別捜査★密着24時』が順調に推移した。集客は、2015年1月に出稿した『上司と秘密の2LDK』のテレビCMにおいて、目標の10ヶ月回収を達成する見込み。
・サスペンスアプリ
既存タイトル『新・生存率0%! 地下鉄からの脱出』『ゴシップライター ~消えたアイドルを救え!~』において、女性キャラ攻略ストーリー形式の新しいイベントを実施し、課金率及びARPPUが向上した。集客は、現在制作進行中の3アプリ目の配信後、KPI測定を行い、広告再開を判断する。
【英語市場】
L1ONタイトルにおいては、新規タイトル『Sleepless Cinderella: PARTY』『Star-Crossed Myth』『Scandal in the Spotlight』が好調に立ち上がった。既存タイトルは『My Forged Wedding: PARTY』『Kissed by the Baddest Bidder』などが順調に推移した。SFスタジオにおいては、US REAL既存タイトル『Queen's Gambit』のKPI向上を図るとともに、初の試みとなるUS REAL F2P新規タイトル、DRAGON新規タイトルの制作に取り組んだ。
■QonQでは利益率が大幅に改善、四半期ベースで過去最高売り上げを記録【追記】
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は26億5400万円(前四半期比3.1%増)、営業利益は2億200万円(同3.2倍)、経常利益は1億9500万円(同2.1倍)、四半期純利益は9800万円(同2.5倍)と利益率が大きく改善している。なお、売上高は四半期ベースで過去最高を記録している。
■新作アプリリリース予定【追記】
新作アプリリリース予定は、以下の資料の通り。日本語版・英語版合わせて、11タイトルが8月までに予定されているもようだ。
■通期予想は据え置き
なお、2015年6月期通期の予想については、従来予想を据え置いており、売上高105億円(前期比4.1%増)、営業利益2億円(同67.5%減)、経常利益2億円(同69.0%減)、当期純利益はゼロの予想としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639