シリコンスタジオ、モバイル/PC向けゲームエンジン「Paradox」の新バージョン1.1.3βを公開 物理ベースレンダリングやシーンエディターが追加に
シリコンスタジオ<3907>は、モバイル/PC向けのゲームエンジン「Paradox」の新バージョン「1.1.3β」を公開したことを発表した。新バージョンでは、極めてリアルな映像を表現できるPBR(Physically Based Rendering<物理ベースレンダリング>)技術や、迅速で効率的なゲーム開発をサポートするシーンエディターなどの新機能が新たに追加されたという。
■より早く・より自由にゲームを作れる環境を
「Paradox」は「すべてのゲーム開発者に、より早く・より自由にゲームを作れる環境を提供したい」という同社エンジニアの想いによって生まれたゲームエンジン。企業でもインディーズでも気軽に利用できるよう無料で提供している。開発言語には開発効率に優れるC#を選択し、プラットフォーム間でシェーダーを共通化できる先進的なシェーダーシステムも組み込んだ。また、エンジンの深部まで調査できるようソースコードはオープンソースとしても公開している。
■バージョン1.1.3βについて
バージョン 1.1.3βには幾つかの新機能が追加されているが、そのすべては「より早く・より自由に」という思想に基づいている。例えばPBR(Physically Based Rendering)の追加。以前の3Dゲーム開発でリアルな映像を作るには、試行錯誤を繰り返しながら自然に見える映像をつくり上げていく、という過程が必要だった。従来からあるこの手法は最終的な映像をつくり上げるまでに非常に多くの時間を費やす必要があるのだが、自然の物理法則に従って描画を行うPBRでは、最初から“自然そのもの”ともいえる品質の映像を作り出すことができる。リアルな映像を効率的に開発できるPBRとシーンエディターを備えた新しい「Paradox」なら、どんなゲームも自由に素早く効率的に開発することが可能だ。
■レイヤードマテリアルで複雑な質感も表現可能
▲工程1:ベースの金属マテリアル
▲工程2:マテリアルで上から青い塗装を載せる
▲工程3:「02」のステッカーを載せる
▲工程4:傷を重ねて塗装の下にある金属を露出
▲工程5:パーツを光らせることもマテリアルで可能
▲工程6:パラメーターの調整で質感も簡単に変更
「Paradox」の先進的なレイヤードマテリアルシステムは、マテリアルの各項目に対して個別にテクスチャを重ねる従来型の手法と異なり、汎用的に作成したマテリアルを各モデルに適用するだけで細かな傷や塗装の剥げなどの複雑な質感を容易に作り出すことができる。また、マテリアルの状態はゲームプレイ中リアルタイムに変更することが可能。例えば、ダメージによって塗装が剥がれていく、服が破れて下にある肌が露出する、といった表現もマテリアルを載せることで簡単に実現できる。
■詳細な設定不要で自然なライティングを実現するIBL
IBL(イメージドベースドライティング)とは、背景画像などから自動的に光源を設定して最適な環境光をシミュレートする技術。例えば背景に設定した写真に街灯や窓がある場合、それらを自動的に光源として認識して最適な光の状態を作り出す。シーンごとに手動で光源を設定する必要が無いため、簡単かつ効率的に自然なシーンを制作することができる。
■ポストエフェクトも搭載
「Paradox」には、被写界深度表現やブルームなど基本的なポストエフェクトが標準搭載されている。
■Game Studio
「Paradox Game Studio」は、データを柔軟に管理できるアセットエディターと、自由にオブジェクトを配置できるシーンエディターを用意している。
▼シーンエディター
ゲームオブジェクトを配置するためのエディター。ポストエフェクト、スカイボックス(IBL)、スクリプトの設定をここで行う。
▼アセットエディター
ゲーム内で利用するテクスチャー、マテリアル、3Dモデルデータ、スプライト、サウンド、背景、物理演算、シェーダーを管理する。
■「Paradox」のライセンスについて
「Paradox」は無料で利用することができる。開発したアプリケーションの商用利用も可能で、ロイヤリティも発生しない。
※ライセンスについて
http://paradox3d.net/features/licensing
■開発時の動作環境
OS:Windows 7 SP1+、Windows 8+
ハードウェア:Direct3D10以降をサポートするグラフィックボード
対応プラットフォーム:Android、iOS、Windows Phone、Windows Store、Windows Desktop
※Android 向け開発:Xamarin の Indie+のライセンスが必須です。
※iOS 向け開発:Xamarin の Business+のライセンス必須です。
©読売テレビ/シリコンスタジオ All rights reserved.
■より早く・より自由にゲームを作れる環境を
「Paradox」は「すべてのゲーム開発者に、より早く・より自由にゲームを作れる環境を提供したい」という同社エンジニアの想いによって生まれたゲームエンジン。企業でもインディーズでも気軽に利用できるよう無料で提供している。開発言語には開発効率に優れるC#を選択し、プラットフォーム間でシェーダーを共通化できる先進的なシェーダーシステムも組み込んだ。また、エンジンの深部まで調査できるようソースコードはオープンソースとしても公開している。
■バージョン1.1.3βについて
バージョン 1.1.3βには幾つかの新機能が追加されているが、そのすべては「より早く・より自由に」という思想に基づいている。例えばPBR(Physically Based Rendering)の追加。以前の3Dゲーム開発でリアルな映像を作るには、試行錯誤を繰り返しながら自然に見える映像をつくり上げていく、という過程が必要だった。従来からあるこの手法は最終的な映像をつくり上げるまでに非常に多くの時間を費やす必要があるのだが、自然の物理法則に従って描画を行うPBRでは、最初から“自然そのもの”ともいえる品質の映像を作り出すことができる。リアルな映像を効率的に開発できるPBRとシーンエディターを備えた新しい「Paradox」なら、どんなゲームも自由に素早く効率的に開発することが可能だ。
■レイヤードマテリアルで複雑な質感も表現可能
▲工程1:ベースの金属マテリアル
▲工程2:マテリアルで上から青い塗装を載せる
▲工程3:「02」のステッカーを載せる
▲工程4:傷を重ねて塗装の下にある金属を露出
▲工程5:パーツを光らせることもマテリアルで可能
▲工程6:パラメーターの調整で質感も簡単に変更
「Paradox」の先進的なレイヤードマテリアルシステムは、マテリアルの各項目に対して個別にテクスチャを重ねる従来型の手法と異なり、汎用的に作成したマテリアルを各モデルに適用するだけで細かな傷や塗装の剥げなどの複雑な質感を容易に作り出すことができる。また、マテリアルの状態はゲームプレイ中リアルタイムに変更することが可能。例えば、ダメージによって塗装が剥がれていく、服が破れて下にある肌が露出する、といった表現もマテリアルを載せることで簡単に実現できる。
■詳細な設定不要で自然なライティングを実現するIBL
IBL(イメージドベースドライティング)とは、背景画像などから自動的に光源を設定して最適な環境光をシミュレートする技術。例えば背景に設定した写真に街灯や窓がある場合、それらを自動的に光源として認識して最適な光の状態を作り出す。シーンごとに手動で光源を設定する必要が無いため、簡単かつ効率的に自然なシーンを制作することができる。
■ポストエフェクトも搭載
「Paradox」には、被写界深度表現やブルームなど基本的なポストエフェクトが標準搭載されている。
■Game Studio
「Paradox Game Studio」は、データを柔軟に管理できるアセットエディターと、自由にオブジェクトを配置できるシーンエディターを用意している。
▼シーンエディター
ゲームオブジェクトを配置するためのエディター。ポストエフェクト、スカイボックス(IBL)、スクリプトの設定をここで行う。
▼アセットエディター
ゲーム内で利用するテクスチャー、マテリアル、3Dモデルデータ、スプライト、サウンド、背景、物理演算、シェーダーを管理する。
■「Paradox」のライセンスについて
「Paradox」は無料で利用することができる。開発したアプリケーションの商用利用も可能で、ロイヤリティも発生しない。
※ライセンスについて
http://paradox3d.net/features/licensing
■開発時の動作環境
OS:Windows 7 SP1+、Windows 8+
ハードウェア:Direct3D10以降をサポートするグラフィックボード
対応プラットフォーム:Android、iOS、Windows Phone、Windows Store、Windows Desktop
※Android 向け開発:Xamarin の Indie+のライセンスが必須です。
※iOS 向け開発:Xamarin の Business+のライセンス必須です。
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会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907