【ゲーム株概況(7/8)】イグニスが逆行高 ファイナンスによる株式希薄化懸念でミクシィが大幅安 『LINE 猛擊三國』リリースのgumiは堅調
7月8日の東京株式市場では、日経平均株価は大幅反落し、前日比638.95円安の1万9737.64円と2万円の大台を割り込んだ。日経平均が終値ベースで2万円を割り込むのは6月18日以来で、下げ幅638円は6月29日の596円を抜き、今年最大の下げ幅となる。ギリシャ問題に加え、連日の中国市場安も市場心理を大きく冷やしている。
そうした中で、ゲーム関連株の動きを見てみると、全般崩れる銘柄が目立つ中でイグニス<3689>が逆行高した。特に目立った材料が出てきたわけではないが、6月17日の戻り高値2817円を上抜いたことで、急落時のマド埋めの動きなどが意識されているようだ。
また、Aiming<3911>やgumi<3903>、クルーズ<2138>などがしっかり。中でgumiは「LINE GAME」向けタイトル第1弾となる『LINE 猛擊三國』を台湾地域でリリース(関連記事)したことが株価を下支えする材料となったもよう。
半面、下げがきつかったのは、アエリア<3758>とボルテージ<3639>だ。両社とも新作タイトルへの期待感を材料に大きく買われた後、実際にタイトルがリリースされ、利益確定売りが出やすいところに今回の市場全体の急落となったことで、一気に売り物が出てくる展開となっている。なお、アエリアは一時ストップ安まで売られた。
ほか、前日に海外募集による新株発行と自己株処分で203億円を調達すると発表(関連記事)したミクシィ<2121>も大幅安した。ファイナンスの発表で株式の希薄化懸念が広がったことが売り材料となっている。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- 株式会社イグニス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 銭 錕(センコン)/代表取締役CTO 鈴木 貴明
- 決算期
- 9月