創通<3711>は、7月8日、2015年8月期通期予想の修正を発表しており、売上高は従来予想250億円から238億円、営業利益37億5000万円から33億9000万円、経常利益37億5000万円から33億3000万円、当期純利益22億4000万円から20億3000万円に下方修正している。
従来予想からの修正率は、売上高4.8%減、営業利益9.6%減、経常利益11.2%減、最終利益9.4%減だった。
従来予想からの修正率は、売上高4.8%減、営業利益9.6%減、経常利益11.2%減、最終利益9.4%減だった。
ライツ事業において、ゲームカテゴリーの主流が携帯ゲーム・コンシューマゲームからスマホゲームに移行する中、その対応が後手に回ったことで商品化の版権収入が期初計画を下回る見通しとなったこと、テレビアニメーション番組の二次利用においてDVD・BD販売の比重が減少している事業環境に対応しきれず、当該作品の版権収入が伸び悩んだことなどがその要因としている。.
■第3四半期は増収・減益
同時に、2015年8月期の第3四半期累計(9~5月)の連結業績を発表、売上高180億6600万円(前年同期比5.0%増)と増収ながら、営業利益26億9300万円(同7.2%減)、経常利益26億3000万円(同6.1%減)、四半期純利益15億9500万円(同5.4%減)と減益で着地した。
各セグメントごとの状況は以下の通り。
①メディア事業…売上高133億9300万円(前年同期比10.8%増)、営業利益7億7700万円(同3.1%増)
継続番組である「それいけ!アンパンマン」「カードファイト!!ヴァンガードG」「ジュエルペット マジカルチェンジ」「ダイヤのA-SECOND SEASON-」などのほか、「ガンダムビルドファイターズトライ」「ガンダム Gのレコンギスタ」「SHIROBAKO」「神様はじめました◎」「美男高校地球防衛部LOVE!」などの新作テレビアニメーション番組などについてのプロデュースを計画通り実施し、作品数では前年同期とほぼ同数の製作出資・製作委員会の組成並びに共同運営に取り組んだ。また、遊技機およびゲームなどのキャラクターグッズに関するプロモーションの収入が前年同期を上回り、売上高を押し上げる主な要因となった。
②ライツ事業…売上高41億2400万円(同11.5%減)、営業利益19億3400万円(同10.8%減)
「ガンダム」シリーズにおいて、「ガンダムビルドファイターズトライ」「ガンダム Gのレコンギスタ」の放送および機動戦士ガンダム35周年イベントなどの影響により、玩具等既存カテゴリーの商品化の版権収入が好調に推移し、特にアジアを中心とする海外において伸長した。しかし、ゲームカテゴリーの主流が携帯ゲームやコンシューマーゲームからスマホゲームに移行する中、その対応が後手に回ったことで当該商品化の版権収入が減少し、売上高において前年同期を下回った。
③スポーツ事業…売上高5億4800万円(同17.0%増)、営業利益49百万円(前年同期比26.6%増)
おおむね期初の予定通りに推移した。
なお、前述の通り、2015年8月期通期の予想は下方修正されており、売上高238億円(前期比6.7%増)、営業利益33億9000万円(同0.4%増)、経常利益33億3000万円(同0.1%増)、当期純利益20億3000万円(同0.1%増)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社創通
- 設立
- 1965年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 難波 秀行
- 決算期
- 3月