「CEDEC 2015」基調講演に中村伊知哉氏、真鍋大度氏、日野晃博氏が登壇…日野氏は『妖怪ウォッチ』での各業界のクリエイターとの共同作業を語る
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)とCEDEC運営委員会は、本日(7月10日)、「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス 2015」(CEDEC 2015)の基調講演の講演者および講演テーマが決定したことを明らかにした。
今年の基調講演は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の中村伊知哉氏、ライゾマティクスRhizomatiks Researchの真鍋大度氏、レベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博氏が登壇する。
中村伊知哉氏は、「つくる、ということ。」をテーマに、あらゆる観点から、ものをつくることの本質を見つめ直し、受講者自身のクリエイティブに向き合う心に問いかける。
真鍋大度氏は、エンターテインメントの演出にも取り入れられるようになってきた、データビジュアリゼーション、データマイニング、マシンラーニングなどを用いたデータドリブンの作品制作の最前線を語る。コンピュータエンターテインメント制作現場に新たな可能性を提示する。
そしてゲーム業界からは、日野晃博氏が、ゲーム・アニメ・映画・漫画・玩具各界クリエイターとのコラボレーションから生み出され、社会現象を生んだヒット作『妖怪ウォッチ』を事例に、それぞれの業界のクリエイターたちとどうプロジェクトを進展させたのか、その実態を明らかにする。
また、CEDEC運営委員会では、本日、CEDEC公式Webサイトで、各セッションのタイムスケジュールも公開。本日時点で公開しているセッション数は、一般公募で採択されたレギュラーセッション、招待セッションなど、合わせて168となる。最終的には、海外招待セッション、スポンサーセッションなどとあわせて、昨年同様の200セッション超となる見込みだ。
なお、「レギュラーパス」の受講料が5,000円の割引きとなる早期割引受付期間は、今月末の7月31日(金)まで。詳しくは公式Webサイトを確認してほしい。
8月26日(水)
中村 伊知哉 氏
慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
<タイトル>
つくる、ということ。
<概 要>
ゲーム。音楽。物語。酒。ドラッグ。家庭。ともだち。化粧。コスプレ。スマホ。ロボット。クルマ。スポーツ。学校。会社。法律。宗教。戦争。感動。人は何をつくってきたのか。ぼくは何をつくっているのか。自由はパンクを生むのか。空想は未来を築くのか。ITは平和をもたらすのか。ネットは格差を広げるのか。バーチャルはリアルを超えるのか。デジタルは教育を高めるのか。ゲームはアタマを悪くするのか。機械は仕事を奪うのか。技術は肉体を創造するのか。ジャパンは他所よりクールなのか。東京はシリコンバレーに勝てるのか。ぼくはあなたに勝てるのか。あなたはこれから何をつくるのか。
<略 歴>
1961年生まれ。京都大学経済学部卒。慶應義塾大学で博士号取得(政策・メディア)。1984年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。通信・放送融合政策、インターネット政策を政府で最初に担当するが、橋本行革で省庁再編に携わったのを最後に退官し渡米。1998年、MITメディアラボ客員教授。2002年、スタンフォード日本センター研究所長。2006年より慶應義塾大学教授。内閣官房知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会座長、内閣官房 クールジャパン戦略会議などの委員を務める。著書に『コンテンツと国家戦略』(角川Epub選書)、『中村伊知哉の新世紀ITビジネス進化論』(ディスカバリートゥエンティワン)など多数。
8月27日(木)
真鍋 大度 氏 株式会社ライゾマティクス Rhizomatiks Research
<タイトル>
Data Art and Entertainment
<概 要>
2010年よりデータビジュアリゼーション、データマイニング、マシンラーニングなどを用いたデータドリブンの作品制作をメディアアートの分野で行ってきたが、2013年以降はエンターテインメントの演出でも取り入れて頂けるケースが増えてきた。今回は、実際に行ってきたプロジェクトをコンセプトから実際に用いたデータの詳細、デザインまでを解説する。
<略 歴>
1976年生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業、国際情報科学芸術アカデミー (IAMAS) DSPコース卒業。2006年、デザインファーム「rhizomatiks」を立ち上げる。これまで、プログラミングを駆使して様々なプロジェクトに参加。世界各国でワークショップを行うなど教育普及活動にも力を入れる。作品は、文化庁メディア芸術祭で大賞2回、優秀賞3回など。2014年、データ解析とインスタレーションを担当した「Sound of Honda/ Ayrton Senna1989」が、カンヌライオンズのチタニウム&インテグレーテッド部門でグランプリを、他8部門でゴールド、シルバー計15を受賞。米Apple社のMac誕生30周年スペシャルサイトで、11人のキーパーソンの一人に選出されるなど国際的評価も高い。
8月28日(金)
日野 晃博 氏 株式会社レベルファイブ 代表取締役社長/CEO
<タイトル> 妖怪ウォッチ ゲーム・アニメ・映画・漫画・玩具~各界クリエイター共同戦線~
<概 要>
妖怪ウォッチの製作において、レベルファイブ日野が経験した各業界のクリエイターたちとのセッションのお話
<略 歴>
福岡の開発会社でメインプログラマー、ディレクターを経て、子供たちにワクワクしてもらえるゲームを作りたいという想いから、1998年10月にレベルファイブを設立。『妖怪ウォッチ』『イナズマイレブン』『ダンボール戦機』各シリーズなどクロスメディア展開を得意とし、ヒット作を次々とプロデュース。世界累計出荷1,550万本を記録した「レイトン教授」シリーズをはじめ幅広いユーザーに向けた温かみのある作品づくりが特徴。
今年の基調講演は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の中村伊知哉氏、ライゾマティクスRhizomatiks Researchの真鍋大度氏、レベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博氏が登壇する。
中村伊知哉氏は、「つくる、ということ。」をテーマに、あらゆる観点から、ものをつくることの本質を見つめ直し、受講者自身のクリエイティブに向き合う心に問いかける。
真鍋大度氏は、エンターテインメントの演出にも取り入れられるようになってきた、データビジュアリゼーション、データマイニング、マシンラーニングなどを用いたデータドリブンの作品制作の最前線を語る。コンピュータエンターテインメント制作現場に新たな可能性を提示する。
そしてゲーム業界からは、日野晃博氏が、ゲーム・アニメ・映画・漫画・玩具各界クリエイターとのコラボレーションから生み出され、社会現象を生んだヒット作『妖怪ウォッチ』を事例に、それぞれの業界のクリエイターたちとどうプロジェクトを進展させたのか、その実態を明らかにする。
また、CEDEC運営委員会では、本日、CEDEC公式Webサイトで、各セッションのタイムスケジュールも公開。本日時点で公開しているセッション数は、一般公募で採択されたレギュラーセッション、招待セッションなど、合わせて168となる。最終的には、海外招待セッション、スポンサーセッションなどとあわせて、昨年同様の200セッション超となる見込みだ。
なお、「レギュラーパス」の受講料が5,000円の割引きとなる早期割引受付期間は、今月末の7月31日(金)まで。詳しくは公式Webサイトを確認してほしい。
■基調講演概要
8月26日(水)
中村 伊知哉 氏
慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
<タイトル>
つくる、ということ。
<概 要>
ゲーム。音楽。物語。酒。ドラッグ。家庭。ともだち。化粧。コスプレ。スマホ。ロボット。クルマ。スポーツ。学校。会社。法律。宗教。戦争。感動。人は何をつくってきたのか。ぼくは何をつくっているのか。自由はパンクを生むのか。空想は未来を築くのか。ITは平和をもたらすのか。ネットは格差を広げるのか。バーチャルはリアルを超えるのか。デジタルは教育を高めるのか。ゲームはアタマを悪くするのか。機械は仕事を奪うのか。技術は肉体を創造するのか。ジャパンは他所よりクールなのか。東京はシリコンバレーに勝てるのか。ぼくはあなたに勝てるのか。あなたはこれから何をつくるのか。
<略 歴>
1961年生まれ。京都大学経済学部卒。慶應義塾大学で博士号取得(政策・メディア)。1984年、ロックバンド「少年ナイフ」のディレクターを経て郵政省入省。通信・放送融合政策、インターネット政策を政府で最初に担当するが、橋本行革で省庁再編に携わったのを最後に退官し渡米。1998年、MITメディアラボ客員教授。2002年、スタンフォード日本センター研究所長。2006年より慶應義塾大学教授。内閣官房知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会座長、内閣官房 クールジャパン戦略会議などの委員を務める。著書に『コンテンツと国家戦略』(角川Epub選書)、『中村伊知哉の新世紀ITビジネス進化論』(ディスカバリートゥエンティワン)など多数。
8月27日(木)
真鍋 大度 氏 株式会社ライゾマティクス Rhizomatiks Research
<タイトル>
Data Art and Entertainment
<概 要>
2010年よりデータビジュアリゼーション、データマイニング、マシンラーニングなどを用いたデータドリブンの作品制作をメディアアートの分野で行ってきたが、2013年以降はエンターテインメントの演出でも取り入れて頂けるケースが増えてきた。今回は、実際に行ってきたプロジェクトをコンセプトから実際に用いたデータの詳細、デザインまでを解説する。
<略 歴>
1976年生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業、国際情報科学芸術アカデミー (IAMAS) DSPコース卒業。2006年、デザインファーム「rhizomatiks」を立ち上げる。これまで、プログラミングを駆使して様々なプロジェクトに参加。世界各国でワークショップを行うなど教育普及活動にも力を入れる。作品は、文化庁メディア芸術祭で大賞2回、優秀賞3回など。2014年、データ解析とインスタレーションを担当した「Sound of Honda/ Ayrton Senna1989」が、カンヌライオンズのチタニウム&インテグレーテッド部門でグランプリを、他8部門でゴールド、シルバー計15を受賞。米Apple社のMac誕生30周年スペシャルサイトで、11人のキーパーソンの一人に選出されるなど国際的評価も高い。
8月28日(金)
日野 晃博 氏 株式会社レベルファイブ 代表取締役社長/CEO
<タイトル> 妖怪ウォッチ ゲーム・アニメ・映画・漫画・玩具~各界クリエイター共同戦線~
<概 要>
妖怪ウォッチの製作において、レベルファイブ日野が経験した各業界のクリエイターたちとのセッションのお話
<略 歴>
福岡の開発会社でメインプログラマー、ディレクターを経て、子供たちにワクワクしてもらえるゲームを作りたいという想いから、1998年10月にレベルファイブを設立。『妖怪ウォッチ』『イナズマイレブン』『ダンボール戦機』各シリーズなどクロスメディア展開を得意とし、ヒット作を次々とプロデュース。世界累計出荷1,550万本を記録した「レイトン教授」シリーズをはじめ幅広いユーザーに向けた温かみのある作品づくりが特徴。
■関連サイト
会社情報
- 会社名
- 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)