【ゲーム株概況(7/30)】1Qの5年ぶり営業黒字を好感し任天堂が大幅高 『12オーディンズ』の9月配信決定でenishも後場急伸
7月30日の東京株式市場では、日経平均株価は5日ぶりに反発し、前日比219.92円高の2万522.83円で取引を終えた。米FOMC(連邦公開市場委員会)を通過して、利上げ観測の後退から米国市場が上昇したことが好感され、国内市場も買い優勢の展開となった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、任天堂<7974>が朝方から終日、高値圏での推移となった。任天堂は、7月29日に発表した2016年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算が5年ぶり営業黒字スタート(関連記事)となったことが市場から評価されたもよう。
また、enish<3667>が後場に入って急伸した。同社は新作『12オーディンズ』を9月にリリースすることが決定したと発表(関連記事)、7月29日にはスクウェア・エニックスと共同開発タイトル『ゆるかみ!』も9月に配信することを発表(関連記事)しており、新作タイトルへの期待が高まった格好だ。
ほか、DeNA<2432>やKLab<3656>などがしっかり。
半面、任天堂と同じく7月29日に決算を発表したガンホー<3765>とコロプラ<3668>がともに売られた。どちらも決算発表の内容が市場の予想を超えることなく、ガンホーはむしろ市場の予想を下回ったと受け止められているようだ。
また、ボルテージ<3639>は、7月29日に『LINE 悪魔と恋する10日間Heaven’s Kiss』を配信開始したものの、ひとまず材料が出尽くしたとみた売り物に押された。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社enish
- 設立
- 2009年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 安徳 孝平
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3667
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974