バンダイナムコHD、2Q業績予想を上方修正…営業益は従来予想200億円→250億円へ 海外ゲームソフト好調、国内スマホアプリなどネットワークコンテンツも貢献

バンダイナムコホールディングス<7832>は、8月5日、2016年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想2450億円から2550億円(増減率4.1%増)、営業利益は同200億円から250億円(同25.0%増)、経常利益は同205億円から255億円(同24.4%増)、四半期純利益は同135億円から170億円(同25.9%増)にそれぞれ修正された。
 

修正の理由は、ネットワークエンターテインメント事業において、前会計年度に発売した『DRAGONBALL XENOVERSE(ドラゴンボール ゼノバース)』のリピート販売など海外の家庭用ゲームソフトの販売が好調に推移したほか、国内外におけるスマートフォン向けゲームアプリケーションやPCオンラインゲームなどのネットワークコンテンツが業績に貢献したため。

また、国内およびアジアのトイホビー事業において「機動戦士ガンダム」などの定番IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)や「妖怪ウォッチ」などの商品が好調に推移した。このほか、映像音楽プロデュース事業では映像コンテンツと音楽コンテンツやライブイベントとの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」の商品・サービスが好調に推移した。

なお、同日に発表した第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高1373億7600万円(前年同期比12.1%増)、営業利益181億3900万円(同7.7%増)、経常利益187億8000万円(同6.5%増)、四半期純利益139億4900万円(同19.9%増)と増収増益での着地となった。
 

セグメント別の状況は以下の通り。

①トイホビー事業…売上高500億800万円(前年同期比7.4%増)、セグメント利益52億700万円(同32.0%増)
国内において、「妖怪ウォッチ」商品や定番IPの「機動戦士ガンダム」商品などが好調に推移した。また、定番IPの「スーパー戦隊」シリーズや「ドラゴンボール」などの商品が各事業を横断する展開により順調に推移した。このほか、大人層や乳幼児層に向けた商品展開を強化するなどのターゲット拡大に向けた取り組みを行った。
 

海外においては、アジア地域において、「機動戦士ガンダム」や「妖怪ウォッチ」の商品、大人向けのコレクション性の高い玩具などが人気となった。欧米地域では、「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が堅調に推移した。

②ネットワークエンターテインメント事業…売上高767億8200万円(同17.0%増)、セグメント利益104億2100万円(同29.8%増)
欧米地域において、前連結会計年度に発売した家庭用ゲームソフト『DRAGONBALL XENOVERSE(ドラゴンボール ゼノバース)』などのリピート販売や新作タイトルの販売が好調に推移した。また、ソーシャルゲームやスマートフォン向けゲームアプリケーション、PCオンラインゲームなどのネットワークコンテンツの主力タイトルが国内で安定的に推移するとともに、アジア地域など海外でも本格的にサービスを開始した。
 

一方、業務用ゲーム機や施設などアミューズメントビジネス全体のバリューチェーンの整備と強化に着手し、効率化などの面で一定の効果はあったが、全体では苦戦した。

③映像音楽プロデュース事業…売上高114億6400万円(同4.8%減)、セグメント利益31億7100万円(同36.2%減)
映像コンテンツと音楽コンテンツやライブイベントの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」の商品・サービスが好調に推移するとともに、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル」の映像パッケージソフトが人気となり、業績に貢献した。

④その他…売上高63億2300万円(同7.1%減)、セグメント利益1億3800万円(同75.8%減)
グループのトイホビー、ネットワークエンターテインメント、映像音楽プロデュースの各戦略ビジネスユニットへ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務などを行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んだ。

なお、2016年3月期通期の連結業績予想については、第3四半期期間(10~12月)以降に大型商戦である年末年始商戦を控えていること、さらには変化が激しい市場環境が継続していることを踏まえ、従来予想を据え置いており、売上高5300億円(前期比6.3%減)、営業利益450億円(同20.1%減)、経常利益460億円(同22.5%減)、当期純利益300億円(同20.2%減)を見込んでいる。
 

 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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