スクエニHD、1Qは売上高12%増、営業益56%増と2ケタ超の増収増益に デジタルエンタテインメント事業が売上高29%増、営業益81%増とけん引
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、8月6日、2016年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高422億円(前年同期比12.0%増)、営業利益79億円(同56.1%増)、経常利益95億円(同96.5%増)、四半期純利益59億円(同76.0%増)と2ケタ超の増収増益を達成した。
主力のデジタルエンタテインメント事業が好調を持続しているほか、ライツ・プロパティ等事業も利益が前年同期比2倍超となるなど拡大した。各セグメントごとの状況は以下の通り。
①デジタルエンタテインメント事業…売上高302億9700万円(前年同期比29.2%増)、営業利益81億9100万円(同81.6%増)
スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツにおいて、ブラウザゲーム『戦国IXA(イクサ)』やスマートフォン向けゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』『スクールガールストライカーズ』『ファイナルファンタジー レコードキーパー』『乖離性ミリオンアーサー』などが引き続き好調に推移したことに加え、多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーXIV』及び『ドラゴンクエストX』の追加ディスクの販売、運営が好調に推移した。
家庭用ゲーム機向けタイトルは、新作タイトルの販売が前年同期に比較して減少する一方、ダウンロードなどによる過去に発売したタイトルのリピート販売は好調だった。
②アミューズメント事業…売上高84億7500万円(同23.2%減)、営業利益9億4000万円(同期比39.1%減)
アミューズメント機器の発売が無かったものの、引き続き効率的な店舗運営に努めた。
③出版事業…売上高26億9000万円(同2.0%増)、営業利益6億5700万円(同1.2%増)
コミックス・ゲームガイドなどの売上が堅調に推移した。
④ライツ・プロパティ等事業…売上高11億6400万円(同72.7%増)、営業利益4億2000万円(同117.7%増)
『ファイナルファンタジーXIV』の追加ディスクの発売に伴い、自社コンテンツのキャラクターグッズの販売が増加したほか、サウンドトラックなどの販売・許諾を行うとともに、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化による品揃えの強化や海外展開による収益機会の多様化に努めた。
■2016年3月期の通期予想は据え置き
2016年3月期通期の連結業績予想は、前回発表時のレンジを持たせた予想値から変更なく、売上高2000~2200億円(前期比19.1~31.0%増)、営業利益170~250億円(同3.5~52.2%増)、経常利益170~250億円(同0.1~47.2%増)、最終利益110~180億円(同11.9~83.1%増)を見込んでいる。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684