KADOKAWAは、スマートフォンやMacなどマルチデバイスに対応したPC向けRPG作成ツール最新作『RPGツクールMV』を本年末の発売に向けて開発中であると発表した。Windows版だけでなく、Mac版も発売される。
『RPGツクール』は、プログラムの知識がなくても簡単にオリジナルRPGを作ることができるソフト。また、『RPGツクール』で作られたゲームが映画化されるなど、RPGを作る楽しさやプレイされる喜びを得られるとともに、ゲームクリエイターとしての夢も叶えることが可能だ。
最新作で最も大きなポイントは、マルチデバイス対応となることだろう。Windows/EXE形式、 Mac/APP形式、 Android/APK形式、iOS/IPA形式の4種類でビルド可能となる。さらに各種ブラウザでプレイ可能なHTML5形式でも出力可能となり、 ありとあらゆるデバイスで、制作したRPGが公開できる。
このほか、以下の点で大きく進化する(プレスリリースより)。
■戦闘形式の「サイドビュー」と「フロントビュー」が選択可能に!
前作までは、 戦闘形式において選択肢は無く「フロントビュー」のみでしたが、 『RPGツクールMV』より「サイドビュー」も選択可能となり、 戦闘シーンの表現が広がりました。
■タッチ操作・マウス操作に対応!
制作したゲームをスマートフォンやタブレットでプレイするのに重要な、 タッチ操作に対応いたしました。例えば、 パーティーを移動させたい場合は、 目的地をタッチするだけのらくらく操作が可能です。もちろんPC系のプレイでもデフォルトでマウス対応しており、 通常どおりキーボードやゲームパッドでのプレイも可能ですので、 好きな操作を選択してプレイいただけます。
■データーベース項目の最大数を2000個に倍増!
前作まで999が最大数であったデーターベース項目:スキル、 アイテム、 武器、 防具、 敵キャラ、 敵グループの最大数が2000に倍増し、 ゲームの奥行きをさらに深く表現することが可能となりました。
■上層タイルを自動で重ね合わせ可能に!
前作までは上層タイルで重ねた透明部分がそのまま表示されてしまっており、 切り替えが対応されていませんでした。『RPGツクールMV』では、 プログラムで上下を自動的に切り替えるので、 簡単に3層構造の表現が可能となりました。
マップ左上の最上層の2本の木の間に、 キャラクターが通れるスペースが空いているので、 もう一本木を入れて塞ぎたい...
前作では重ねた木の透明部分が、 そのまま表示されてしまった。
以前までは時間がかかっていた、 そんな作業も自動でラクラク!
簡単に3層構造のマップが完成!
■ゲーム画面を高解像度化!
前作の544pix×416pixから816pix×624pixへと高解像度対応いたしました。歩行キャラクターなども、 基準サイズの32×32から48×48へ! また原則として、 前作の画像を縦横1.5倍した内容となり、 アニメーションや表現の幅が大きく広がるとともに、 多くのプレイ環境に対応いたしました。
▲前作VX Ace
※画像は全て開発中のもの。
■関連サイト
会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468