【イベント】確かな成長を見せた「Wake Up, Girls!」2ndライブツアー 視覚的演出と力強いパフォーマンスで魅了した東京公演の模様をレポート



エイベックス・ピクチャーズは、8月8日、千葉県浦安市にある「舞浜アンフィシアター」で、声優ユニット「Wake Up, Girls !」の全国ライブツアー「Wake Up, Girls ! 2nd LIVE TOUR 行ったり来たりしてごめんね!」の東京公演を開催した。ライブは、昼の部・夜の部の2回にわたって行われたが、今回は昼の部の模様をお伝えしておこう。

「Wake Up, Girls !(以下「WUG」)」とは、吉岡茉祐さん、青山吉能さん、田中美海さん、山下七海さん、高木美佑さん、奥野香耶さん、永野愛理さんの7人で構成される声優ユニット。同名アニメのメインキャストを務めているだけでなく、ユニットとしても継続的に活動しており、7月より福岡、大阪、東京、宮城でライブツアーを行っている最中だ。

アニメーションやプロジェクトマッピングを交えた視覚的な演出に加え、WUGのパフォーマンス面での成長もあり、見どころ満載の熱いライブとなった。また、記者個人としては、2013年12月に初めてイベントでWUGの取材をしたが、その時に比べて、パフォーマンスのレベルが別人のように高くなっているといたく感動したものである。

さて、開演前は、田中さんによる「お約束体操」の映像が流れた。ジャージ姿の田中さんが体操をしながら、ライブの注意事項を伝えていくもので、注意事項を伝えると観客からは「は~い!」のレスポンスがあった。続いて、オープニングMCとして、田中さんと山下さんがアニメ中の「片山実波」と「久海菜々美」として、観客に「暑さを吹き飛ばす熱気を届けてください」と呼びかける一方、WUGにも「準備はいいですか?」と声をかけるとWUGメンバーたちが呼応し、ライブがスタートした。

テレビアニメ「Wake up, Girls !」のオープニングテーマ「7 girls war」と、アニメの挿入歌「極上スマイル」で始まった。いずれもWUGの定番となった楽曲でもあり、一気に会場が盛り上がった。そして、本編と9月に公開が控えている劇場版の映像が流れた後、永野さんが振り付けを担当した「地下鉄ラビリンス」や、高木さんが初めてセンターを務めた「セブンティーン・クライシス」、「素顔でKISS ME」、「プラチナサンライズ」と新曲4曲が立て続けに披露された。歌とダンス、そしてハモリを入れるなど、ユニットの確かな成長を示すものだった。

 


続いて各メンバーのキャラクターソングを披露した後、島田真夢が劇中に登場するライバルユニット「I-1club」の衣装を身にまとって登場すると、他のメンバーが下部ユニット「I-2」「I-3」のメンバーとして登場。「青山ポエマー吉能」、「ラブリーちゃん」(永野さん)、「田中ランサー美海」、「鬼龍院七海」などいつもと違うキャラ設定と、コミカルな掛け合いで会場を沸かせた。そして、会場が「I-1Club」のユニットカラーである赤のサイリウムで染まると、「リトルチャレンジャー」と「シャツとブラウス」を歌い上げた。ともに2014年1月に公開された劇場アニメ「Wake Up, Girls! 七人のアイドル」の挿入歌である。

 


また「少女交響曲」のお披露目も。続・劇場版前篇『Wake Up, Girls! 青春の影』の主題歌で、これまでの楽曲とは一味違った、シリアスな仕上がりの曲となっている。ステージ上では楽曲の世界観を見事に表現し、ユニットとしての表現の幅が広がっていることを示したものといえよう。最後に、永野さんがセンターを担当し、TVアニメの挿入歌として使用された、王道のアイドルソング「16歳のアガペー」で締めくくった。

 


メンバーが舞台袖に姿を消すと、観客からアンコールが発生。これに応えて、再び登場すると、テレビアニメのエンディングテーマ「言の葉青葉」がスタート。観客がサイリュームを消して会場が真っ暗となる中、スポットライトで浮かび上がった7人がバラード曲をしっとりと歌い上げた。特に「まゆしぃ」こと、吉岡さんのソロパートは見どころ十分で、力強くかつ繊細な歌声に観客は酔いしれていた。

 


会場が少ししんみりした空気になった後、スピンアウトアニメ「うぇいくあっぷがーるZOO!」の主題歌「ワグ・ズーズー」で再び会場を盛り上げた。今回、山下さんが「みんなで盛り上がれるように」するため、観客向けの振り付けを考え、メンバー全員で振り付けを指導した。その甲斐もあって、観客は教えられた振り付けができ、ステージと観客の一体感のある盛り上がりとなった。ちなみに記者は終演後、「わんさかわんさか」が頭のなかで何度も流れる状態になってしまった。最後にWUGを象徴する「タチアガレ!」で会場の熱気は最高潮に達して終演となった。

9月25日には続・劇場版前篇『Wake Up, Girls! 青春の影』、そして12月には後篇『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』の公開が控えているだけでなく、「ふれあいプロジェクト」の復活開催、聖地巡礼アプリ「舞台めぐり」への参加、実写バラエティ「わぐばん!」、ゲームアプリのリリースなど、新しい展開が続々と出てきている。「Wake Up, Girls !」は、現在もなおユニット・コンテンツとしての広がりと成長を見せており、これからどういった方向に進んでいくのか、大変興味深いところだ。まさにこんな言葉で締めくくりたくなる。「Wake Up, Girls !の明日はどっちだ!?」

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■その他会場の模様
 

▲関係会社だけでなく、ファンからも多くのお祝いの花が届けられた。

 

▲山本寛監督や『ハッカドール』チームからも。

 
▲ニコニコ生放送「ワグラジ生」で、山下七海さんが発案した「等身大お弁当」。ファンによると、出演者とスタッフ、視聴者は突拍子もない提案に爆笑していたが、発案者は「割りとガチ」と本気だったようで、周囲の反応に少し不満そうだったという。伝説のプロジェクトが遂に実現!

 

▲会場ではCDやDVD、劇場版の前売り券の販売も行われていた。購入すると会場特典が付いていた。

 

▲物販スペースでは、オリジナルグッズが販売されていた。午後2時時点でパーカーが売り切れに。缶バッジのガチャも設置されていた。

 
▲記者も記念にオリジナルドロップを購入し、缶バッジガチャを1回引いてみた。両方とも高木さん演じる「岡本未夕」であった。

 
(編集部 木村英彦)


 
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会社情報

会社名
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
設立
2014年4月
代表者
代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
決算期
3月
直近業績
非公開
上場区分
未上場
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