【ゲーム株概況(8/10)】任天堂が年初来高値で高値引け 資金調達への思惑でケイブが朝方から買われる 1Q決算好感し、DeNAも買われる

8月10日の東京株式市場では、日経平均株価は4日続伸し、前日比84.13円高の2万808.69円で取引を終えた。前週末の7月米雇用統計の発表を受け、米国の早期利上げへの警戒感から朝方は売り優勢のスタートなったものの、次第に下げ幅を縮小。現在、発表シーズンの最中にある4~6月期決算に良好な内容が目立つこともあり、後場にはプラス圏に浮上した。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、任天堂<7974>が大幅高し、年初来高値となる2万4600円で高値引けした。もともと7月29日に発表した第1四半期(4~6月)決算の内容が好感されて強含みの推移が目立っていたが、大量保有報告書により、米国の運用会社による保有比率引き上げが明らかになったことが新たな刺激材料となったようだ。

また、ケイブ<3760>が2000円台を回復するなど買われた。ケイブは、前場引け後にドイツ銀行ロンドン支店を割当先とした第三者割当による第18回~第20回新株予約権の発行に関する払込が完了したことを発表(関連記事)したが、割当日が本日8月10日と発表時のリリースで明らかになっていたことから、朝方から思惑買いを集める動きとなっていたもよう。

ほか、先週末に第1四半期(4~6月)決算を発表したディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>も買われ、enish<3667>やコーエーテクモHD<3634>、バンダイナムコHD<7832>なども高い。

【関連記事】
DeNA守安社長「任天堂との協業タイトル第1弾は年内リリースを目指す」「岩田社長の思いを実現したい」
【速報】DeNA、1Qは売上収益5%増、営業利益は42%減に…利益率の高い国内ゲーム事業が減収 売上原価や販管費も増加 2Qは利益率が大幅改善へ【追記】


半面、KLab<3656>は前週末に第2四半期(1~6月)決算の発表を受けて買われた反動から利益確定売りに押され、イグニス<3689>やメディア工房<3815>、日本一ソフトウェア<3851>なども売られた。



■関連銘柄
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
企業データを見る
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
企業データを見る