
玩具卸大手のハピネット<7552>は、8月11日、2016年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高373億円(前年同期比6.8%減)、営業利益7億7900万円(同6.3%減)、経常利益7億9400万円(同8.0%減)、四半期純利益4億7100万円(同49.2%減)と減収減益での着地となった。市場をけん引するような商材の不足や利益率の高い当社オリジナル商材において目立ったヒットがなかったことにより売上高、利益ともに低調に推移した。

各セグメント別の状況は以下の通り。
①玩具事業…売上高152億1900万円(前年同期比7.3%減)、セグメント利益5億3200万円(同8.8%減)
「妖怪ウォッチ」や「仮面ライダー鎧武/ガイム」が好調だった前年同期には及ばなかったものの、定番商材を中心に順調に推移した。
②映像音楽事業…売上高86億100万円(同17.7%減)、セグメント利益2300万円(同75.9%減)
インターネットを利用したソフト配信の影響により、パッケージ市場全体が低調に推移している中、同社グループにおいても売上高は低調に推移した。また、利益面に関しても利益率の高いオリジナル作品において目立ったヒット作がなかったことにより前年同期を下回った。
③ビデオゲーム事業…売上高は80億1800万円(同13.0%増)、セグメント損益5800万円の赤字(前年同期1億1400万円の赤字)
パッケージ市場において一部ヒット商材に恵まれ、グループの売上高は前年同期を上回り、利益面におきましても改善傾向で推移した。
④アミューズメント事業…売上高54億5900万円(同10.2%減)、セグメント利益5億7300万円(同3.9%増)
売上高は好調だった前年同期には及ばなかったものの、利益面においては、前年同期に発生したキッズカードゲーム機における新型筐体の投資がなかったことなどで、順調に推移した。
なお、2016年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高2000億円(前期比7.9%減)、営業利益45億円(同11.0%減)、経常利益45億円(同12.2%減)、当期純利益30億円(同25.9%減)の見込み。

会社情報
- 会社名
- 株式会社ハピネット
- 設立
- 1969年6月
- 代表者
- 代表取締役会長兼最高経営責任者 苗手 一彦/代表取締役社長兼最高執行責任者 榎本 誠一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3504億6100万円、営業利益86億7900万円、経常利益89億7400万円、最終利益65億8100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7552